ジャンヌ・ダルクの生年月日は1412年1月6日であるとされるが、史料による直接的な記述に基づくものではない。 1412年生まれなのか?生年についてはジャンヌ・ダルクの処刑裁判での証言に基づいている。 フランス・ノルマンディ地方の主邑ルーアンで行われたジャンヌ・ダルク裁判の、1431年2月21日の第一回審理で、以下のように供述がされている。 『現在何歳かと問うと、十九歳だと思うと答えた。』(注1) 彼女は自身の正しい生年月日を知っているわけではなく、この証言をもとに遡って1412年が彼女の生年であると考えられた。 当時は誕生日を祝う習慣がないので生年月日を詳しく知らないのは一般的なことであり、逆に生年月日を知っている方が、怪しい占星術などにこだわっていると疑われるほどである。当時の農村社会だと、人々は自身の年齢については15歳、20歳などとキリのよい年齢を言うにとどまる(注2)。例えば四十代
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