11月13 電気で走るナノ四駆登場! 最近は自動車もエコカーが流行りで、日産のリーフや三菱のi-MiEVなどの電気自動車も市場に投入されて話題を集めています。そして分子の世界でもついに、電気で走るナノサイズの車、「ナノカー」が登場してきました。以前からこのジャンルではライス大学のJames Tour教授が先行しており、2005年にはタイヤ部分にフラーレンを用いたマシンを発表していました(論文・本館での紹介)。ただしこれは車の形を模しただけで、電子顕微鏡のプローブ(探針)で押せば動くものの、自走するものではありませんでした。 Tourらのナノカー1号 さらに翌年、Tourグループは分子モーターを組み込んだナノカー2号を発表します(論文・本館での紹介)。このモーターはオランダのFeringa教授が考案したもので、光を当てると一方向に回転する仕組みになっており、これが「地面」をひっかいて前に進む