オリンピック柔道の金メダリスト、内柴正人元選手が、酒に酔った大学の女子柔道部員に暴行した罪に問われた裁判で、最高裁判所は無罪を主張していた被告の上告を退ける決定をして懲役5年の実刑判決が確定することになりました。 アテネと北京のオリンピックで連続して金メダルを獲得した元柔道選手の内柴正人被告(35)は、3年前客員教授を務めていた熊本県内の大学の女子柔道部員が酒に酔って寝ている間に暴行した罪に問われました。 裁判で被告は「同意があった」と無罪を主張しましたが、1審と2審は「被害者の話は信用できる」などと指摘していずれも懲役5年の実刑を言い渡したため、上告していました。 これについて最高裁判所第2小法廷の山本庸幸裁判長は24日までに上告を退ける決定をしました。 この結果、無罪を主張していた内柴元選手に対する懲役5年の実刑判決が確定することになりました。