エルゼビア社のテキスト・データ・マイニング方針とその論点 2014年1月31日,エルゼビア社が,テキスト・データ・マイニング(TDM)に対する方針の更新を発表した。これに対して,7月には欧州の図書館関連団体等が方針の取り下げを求める質問状を送付し,同社はこれに回答を示した。本稿では一連の動きとその論点を紹介する。 エルゼビア社が1月31日に更新した方針では,研究者による非商用目的でのTDMに係る条項が,学術研究機関におけるScience Directの契約に新たに含められることとなった。研究者は,エルゼビア社の開発者向けページ上で利用登録を行えば,APIキーが発行され,XMLやテキスト形式の全文データへAPIを介してアクセスできるようになり,TDMが可能となる。ただし,一括ダウンロードや画面のスクレイピングは禁止され,研究者がTDMの成果-スニペット(200文字以内に制限)や書誌データを含
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