![CA2064 – 動向レビュー:国内の大学における電子ジャーナルの転換契約をめぐる動向 / 小陳左和子, 山崎裕子](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7cab7903e416b2fdf7371adec7e411f5c8034d8a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcurrent.ndl.go.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2022%2F09%2FOGP.png)
国際ISBN機関(The ISBN International Agency)と国際DOI財団(The International DOI Foundation)は、ISBNをDOIシステムで流通させる”Actionable ISBN (ISBN-A)”を発表しています。 Launch of “Actionable ISBN” using DOI System http://www.doi.org/news/DOINewsMar09.html#2 Factsheet The ISBN System in Relation to the DOI System Version 1.0 http://www.doi.org/factsheets/ISBN-A.html ISBN AZIONABILE http://www.isbn.it/sidemenu/ISBNA/tabid/1877/Def
CA2055 – 動向レビュー:即時オープンアクセスを巡る動向:グリーンOAを通じた即時OAと権利保持戦略を中心に / 船守美穂 マインドフルネスと図書館:米国における動向 国立情報学研究所:池田貴儀(いけだきよし) 1. はじめに 米国の図書館界では、2010年代頃から運動(1)、ヨガ(2)(3)、マインドフルネスへの関心が高まっている(4)(5)。それには二つの背景が考えられる。一つは、図書館による利用者の健康やウェルネス(6)の支援の動きである(7)。公共図書館は地域の健康と幸福を促進する役割を担っており(8)、大学図書館でも学生のウェルネスの支援(9)(10)やストレス軽減に向けた取組が広がりつつある(11)。もう一つは、図書館員のストレスの問題(12)である。図書館員は日々の業務でマルチタスク(13)、スタッフ同士や利用者との人間関係、感情労働(14)(15)など多くのストレス要
CA2047 – グループ討議を中心としたオンライン研修の事例報告:国立情報学研究所「大学図書館員のためのIT総合研修」 / 服部綾乃, 松野 渉 PDFファイル カレントアウェアネス No.357 2023年9月20日 CA2048 動向レビュー 査読は無償であるべきか? 同志社大学免許資格課程センター:佐藤 翔(さとうしょう) 1. はじめに 学術雑誌に論文が投稿されると、編集者はその内容を審査するにふさわしい外部の研究者(多くの場合2人)に原稿を送り、掲載可否の判断や、改善点・疑問点をまとめたレポートの作成を依頼する。編集者はこのレポートを参考に論文の採否を決定する。これが「査読」であり、協力する外部の研究者(査読者)は一般に特に報酬等は支払われない。一方で、査読を無償とする慣習への疑問の声も上がってきている。 本稿では、これまで挙げられてきた論点や研究等も参照しつつ、査読は無償であ
ITに関する研修のオンライン化に伴うメリットとして、受講者用PC数の制限からの解放、自機関で保有するデータを研修で使用できることが挙げられる。集合研修では運営元の所有するPC数によっては、受講者1人1台を確保できないことがあり、実習の際に実際に手を動かす受講者が限定されてしまうことがあるが、そのPC数の制限から解放され、受講者全員が実習を行うことができる。また、研修に自機関のネットワーク内から接続する受講者の場合、図書館システム等からデータを抽出して他のデータと連携させる等、研修後の実地に近い形で実習を行うこともできる。 2020年度にオンライン研修の計画を進めていくなかで、デメリットとして、受講者同士の交流が生まれにくいこと、グループ討議の滑り出しがスムーズにいかないこと、ファシリテーターが実習・討議の進捗を把握しにくいことが予想された。そこで、受講者全体、またグループに分かれた際(We
CA2043 – 動向レビュー:オープンサイエンスをモニタリングする機関向けダッシュボードとその提供指標:OpenAIREを例として / 池谷瑠絵 PDFファイル カレントアウェアネス No.356 2023年6月20日 CA2044 動向レビュー 「わざわざ系本屋」の系譜―多様化する本屋と、そこに注がれる眼差し 本屋さんウォッチャー:どむか 1. はじめに 最近、本屋がメディアで取り上げられることが増えているように思える(1)。出版業界全般では暗い話題が多いが、「シェア型/棚貸し本屋」など新たな動きについての記事をしばしば目にする。今回はこうした本屋の新しい動きについて取り上げたいが、それらをどのような言葉で括ればよいのか。「独立(系)本屋」と評されることが多いが、厳密に定義されているわけではない。米国書店協会(2)などの団体があれば加入の有無での判断が可能だが、そもそも個人書店の集まり
CA2036 – ヤングアダルト世代と共に読書を考える試み:日本子どもの本研究会「ヤングアダルト&アート・ブックス研究部会」の活動 / 大江輝行, 須藤倫子 図書館向けデジタル化資料送信サービスへの北米からの参加の現状と今後への期待 カリフォルニア大学バークレー校C.V.スター東アジア図書館:マルラ俊江(まるらとしえ) アイオワ大学図書館:原田剛志(はらだつよし) 1.はじめに 国立国会図書館(NDL)が2014年1月に開始した図書館向けデジタル化資料送信サービス(以下「図書館送信」;E1540、CA1911参照)の日本国内での参加館は、2022年12月現在で1,392館ある(1)。一方、海外からの参加館は7館にとどまり、そのうち北米からの参加館は筆者らが勤める米国のカリフォルニア大学バークレー校(UCB)C.V.スター東アジア図書館(C.V. Starr East Asian Libra
那覇市立図書館が、2022年10月13日にサイバー攻撃を受けたことを公表しました。 同市立図書館全館において貸出・返却や予約等のシステムが全て使用できない状態となっており、当面の間、閲覧・返却のみの対応となるとあります。電子図書館については通常通り利用可能としています。 沖縄県警に相談し、委託業者と協力し調査を行っているものの、10月14日時点で復旧の目途は立っていないとしています。 10月13日(木曜日) 図書館システム障害のお知らせ(那覇市立図書館,2022/10/13) https://www.city.naha.okinawa.jp/lib/n-information/20221013.html 図書館システムの障害について(那覇市立図書館,2022/10/14) https://www.city.naha.okinawa.jp/lib/n-information/20221014
2022年8月15日付で、雑誌”Journal of the Japanese and International Economies”の66巻に、香港科技大学の川口康平氏と東京大学の金澤匡剛氏による共著論文“Displacement effects of public libraries”の最終公開版(Version of Record)がオープンアクセスで掲載されています。 日本において公共図書館での貸出が近隣の書店での同タイトルの書籍の売り上げをどの程度減らすかを論じています。書店の販売データと公共図書館の所蔵データを統合したデータセットを作成し、公共図書館の影響を定量化しています。結果として、ベストセラー本では1か月あたり0.52部、図書館の所蔵が同じ地域の書店の売り上げを置き換えていること等が分かったとしています。 Kawaguchi, Kohei; Kanazawa, Kyog
「図書パン」誕生:学生のための図書館へ,その一つの試み 長崎大学附属図書館経済学部分館・宮脇英俊(みやわきひでとし) 2022年5月,長崎大学附属図書館経済学部分館でオリジナルあんパンの「図書パン」の販売を開始した。企画の経緯と販売後の反応,飲食ポリシー,今後の展開を紹介する。 ●反応 「図書パンば買いに来たバイ」と長崎弁の2人の年配男性がやってきた。続いて,近所の元銀行員の女性も。数日前に地元新聞に掲載された図書パンの記事を見て買い求めに来ていた。これより前にはネットニュースをみて自宅から1時間掛けて買いに来た本学卒業生の親子連れもいた。 入館者数減少の改善策の一環として,滞在時間の長い学生のために企画した図書パンを売り出したのだが,意外な反応を垣間見た。 このパンは1日限定30個で,長崎大学附属図書館経済学部分館でのみ販売を開始した。販売開始前は3日に一度の納品予定だったものを毎日納品
2021年6月17日、国立情報学研究所(NII)が、目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)の再構築開始を発表しています。 再構築は、「これからの学術情報システムの在り方について(2019)」を踏まえて行われるもので、大学図書館のシステムと連携し、デジタル化された学術資料(電子ジャーナル、電子ブック等)への対応を含む新たな図書館システム・ネットワーク構築の一環として実施されます。 2022年からの稼働開始が目指されてる電子リソース管理サービスでは、国内外の出版社・学会等から大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)に提出された電子リソース製品の利用条件やタイトルリスト等、共通性の高いデータを蓄積し、公開許諾が得られたデータについて利用可能にするとしています。システムには、電子リソースの管理プラットフォームとして世界で多数導入されているEx LibrisのAlmaが採用されま
NACSIS-CAT/ILLの軽量化・合理化について(最終まとめ) 2018年10月に「NACSIS-CAT/ILLの軽量化・合理化について(最終まとめ)」(以下「最終まとめ」)が「これからの学術情報システム構築検討委員会」(以下「これから委」)から公開された。これまで,2016年3月に「NACSIS-CAT/ILLの軽量化・合理化について(基本方針)(案)」,2017年2月に「同(実施方針)」(E1920参照)等が公開されており,同年10月から全国5か所で開催された「これからの学術情報システムに関する意見交換会2017」を経て今回の「最終まとめ」に至った。これによりCAT2020とも呼ばれてきたNACSIS-CAT/ILLの2020年時点での軽量化・合理化の変更内容が確定した。その変更は,過去にあったようなNACSIS-CAT/ILL単体での機能強化や利便性の追求といった方向ではなく,紙
ネコ館長ムクニャン就任5周年を迎えて 椋鳩十記念館・記念図書館・塩澤真由美(しおざわまゆみ) 椋鳩十記念館・記念図書館のネコ館長にムクニャンが就任して5周年を迎えた。ネコ館長としての活動は,村内だけでなく県外の方にも知れ渡るようになった。5周年の節目となり,2021年8月に当館で「ネコ館長ムクニャン展」を開催した。 長野県南部の喬木村に位置する当館は,村出身の児童文学者椋鳩十の作品をはじめとする読書活動推進や椋鳩十顕彰のため1992年8月9日に開館した。椋鳩十は多くの作品を書いているが,よく知られているのは小学校の教科書に使われている「大造じいさんとガン」などの動物物語であろう。幼いころから父親と山を歩き,また山の人々の話を聞くなどして過ごし,自身もイヌやネコなど多くの動物を飼っていた。 そんな椋鳩十と所縁のある当館に一匹のネコが迷いこんできたのは2016年1月22日の朝だった。その日はか
2021年11月8日、福島県須賀川市が、須賀川特撮アーカイブセンターの公式ウェブサイトの開設を発表しました。 同センターや収蔵資料に関する情報、所蔵図書リスト等を掲載しており、発表の中では、今後、お知らせ・イベント情報等は同ウェブサイトを中心に更新を行っていくと述べられています。 須賀川特撮アーカイブセンター公式ホームページを開設(須賀川市, 2021/11/8) https://www.city.sukagawa.fukushima.jp/bunka_sports/bunka_geijyutsu/1006499/1009983.html 須賀川特撮アーカイブセンター https://s-tokusatsu.jp/ 参考: 【イベント】須賀川特撮アーカイブセンター開館1周年記念イベント(11/3・須賀川) Posted 2021年10月18日 https://current.ndl.go.
ソーシャルメディアの運用ポリシーに関するALAガイドライン 2018年7月5日,米国図書館協会(ALA)の知的自由委員会は,ソーシャルメディアを利用する公共図書館・大学図書館を対象とする,運用ポリシーに関するガイドライン“Social Media Guidelines for Public and Academic Libraries”(以下「本ガイドライン」)を公開した。 ソーシャルメディアはすでに多くの図書館で使われている。なぜこのタイミングでALAが,それも知的自由委員会がガイドラインを発表するのか。その背景には米国のトランプ大統領のTwitterの使い方に関するトラブルがある。 大統領が情報発信にTwitterをよく用いているのは周知のとおりであるが,大統領は自身に批判的な利用者をTwitterのブロック機能(投稿内容を閲覧できなくする機能)を用いて遮断していた。これについて,言論
※筆者作成 4.2. 調査結果 まず、館種別にみてみると私立図書館が最も多く、また資金調達の目的は開館および蔵書の充実が最も多い。次に多い館種は公立図書館であり、海士町中央図書館(島根県)、三条市立図書館栄分館(新潟県)、長崎市立図書館(長崎県)がある。次に多い館種は大学図書館であり、東京藝術大学附属図書館(東京都)と筑波大学附属図書館(茨城県)である。以下、館種別についての分析を行う。 4.3. 私立図書館の事例 陸前高田コミュニティー図書室(岩手県)は、図書館のクラウドファンディングの先駆けといえる。同図書室は、東日本大震災で公立図書館が被災したため、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会が陸前高田市の高台にあるキャンプ場の仮設住宅地で2012年4月7日に開館した。クラウドファンディングは、図書室へ蔵書を購入するため、開館とほぼ同時期に実施された(19)。 私立図書館のほとんどが5,
2018年1月18日、国立大学図書館協会が、プレスリリース「大学における学術雑誌購読の危機的状況が深刻化」を公表しました。 今後の対応として、 (1)各大学は、JUSTICE の活動を通じた価格抑制の努力を続けつつ、短期的にはそれぞれの財政状況や研究分野の特性に応じた学術雑誌購読の見直しを進めることが求められます。 (2) 一方で、学術雑誌の価格上昇は、論文の書き手であり読み手である研究者自身にも関わる問題です。中長期的には、研究成果の流通や研究評価のあり方を見直し、海外の学術出版社に依存した学術情報流通の構造そのものを改革し、学術雑誌の購読によらない学術情報流通モデルであるオープンアクセスへの転換を図っていくことが必要です。本協会はオープンアクセスの推進に積極的に関わっていきます。 と述べられています。 大学における学術雑誌購読の危機的状況が深刻化 [PDF:3ページ] (国立大学図書館
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