伊那市立図書館は29日、これからの公共図書館のあり方を示唆する先進的な活動を行っている機関を表彰する「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー」(NPO法人知的資源イニシアティブ主催)で大賞に選ばれた。伊那図書館の平賀研也館長(54)は「箱物にとらわれず、新しい公共の場づくり、地域資源創生という、我々が目指しているものを評価してもらった」と受賞を喜んだ。県内では、2011年の小布施町立図書館に次いで2件目の大賞となった。 第15回図書館総合展(神奈川県横浜市)で最終選考会が行われ、推薦24機関の中から既に決定していた優秀賞4機関によるプレゼンテーション、ディスカッション後、審査員が投票した。 同市立図書館は審査員7票中4票を獲得。デジタル古地図「高遠ぶらり」を活用して地域を巡る参加型講座や、地域通貨活用など、図書館が地域に出て活動している点や、「知る」という新しいスタイルを作っている点が受賞のポ