80年代に「アナーキック・アジャストメント」での強烈なアートワークでアパレルからCG業界まで震え上がらせたニック・フィリップ。今年に入りCD-ROM作品「ラディカル・ビューティ」が、サンフランシスコ・マルチメディア・サミットで「ベスト・デジタルコンテンツ」を受賞するなど、モーショングラフィックスに力を入れている彼が、先月来日。NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]で、新作「ポスト・ヒューマン」をテーマに、ビデオ・インスタレーションの展示などを行った。 ICCでの展覧会について教えてください。 「ニック・フィリップ・セレクテッド・ワークス」というタイトルで、基本的には今までの作品を展示したんだ。ひとつは「アナーキック・アジャストメント」というアメリカで展開してたストリートウエアのデザインの展示。カリフォルニアではアナーキックは「コンシャス」ストリートウエア・ラインのひとつであ