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ブックマーク / www.shift.jp.org (3)

  • タリン・サイモン展「虐げられた人々」

    今も記憶に新しい「アメリカ同時多発テロ事件(9・11テロ)」から10年。節目となる2011年にベルリンでは多数の9・11テロに関連する展覧会が開催されている。多くの展覧会が直接「テロ」や「戦争」や「暴力」を扱い、テロに傷ついた人々の痛ましい姿や暴力によって荒廃する社会を表すなかで、ノイエ・ナショナルギャラリーで開催されたタリン・サイモンの個展は全く別の観点を写し出していた。そこでは「テロ」などを直接扱わなかったにも関わらず、9・11テロ以降に向き合うべきものを考えさせる印象深い展示となっていた。 モダニズム建築の巨匠であるミース・ファン・デル・ローエの代表作の一つであるノイエ・ナショナルギャラリー。ガラスで覆われた四角形の広大な空間には外部へと拡張するような圧倒的な展示空間が広がる。しかしタリン・サイモンの新作「虐げられた人々」(原題:A Living Man Declared Dead

    タリン・サイモン展「虐げられた人々」
  • ラディカル・ビューティ

    「アートの歴史は、簡単に言えば、醜いものの中に入り込み、利用することで醜悪さをとり除いているだけのことである。結局、私たちの考える不快な、醜悪な“何か”とは、私たちの周りにあるのではなく、私たち自身の心の内側に存在するものである。私たちは自らの意識と共に活動しているのである…。物事が醜いのか、美しいのかではなくありのままの姿で見られるように、意識をオープンにせよ。」- ジョン・ケージ(ラディカル・ビューティから抜粋) 僕達が創造する産物によって新たに定められていく社会環境。テクノロジールネッサンスという背景に於いて今僕達は新世紀を迎える、千年の縁に立っている。そんな中、新しい生活の手となるべく、僕達の互いに影響し反応し合う向きや世界の見方というものは変わっていく。そこで思い浮かぶのが「テクノ・フューチャー」の独創者、ニック・フィリップだ。 僕が始めてあった頃のニックは「アナーキック・アジ

    ラディカル・ビューティ
  • ニック・フィリップ

    80年代に「アナーキック・アジャストメント」での強烈なアートワークでアパレルからCG業界まで震え上がらせたニック・フィリップ。今年に入りCD-ROM作品「ラディカル・ビューティ」が、サンフランシスコ・マルチメディア・サミットで「ベスト・デジタルコンテンツ」を受賞するなど、モーショングラフィックスに力を入れている彼が、先月来日。NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]で、新作「ポスト・ヒューマン」をテーマに、ビデオ・インスタレーションの展示などを行った。 ICCでの展覧会について教えてください。 「ニック・フィリップ・セレクテッド・ワークス」というタイトルで、基的には今までの作品を展示したんだ。ひとつは「アナーキック・アジャストメント」というアメリカで展開してたストリートウエアのデザインの展示。カリフォルニアではアナーキックは「コンシャス」ストリートウエア・ラインのひとつであ

    ニック・フィリップ
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