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2022年7月30日のブックマーク (7件)

  • 環状島=トラウマの地政学【新装版】 | みすず書房

    戦争から児童虐待にいたるまで、トラウマをもたらす出来事はたえまなく起きている。「言葉では表現しようのない」この出来事は、それでも言語化されていった。しかし、言葉にならないはずのトラウマを伝達可能な言語にするという矛盾は、発話者をも聞く者をも揺るがせる。「なぜあなたが(もしくはこの私が)その問題について語ることができるのか」「もっと悲惨な思いをした人はたくさんいるのではないか」にはじまる問いは限りなく、お互いの感情を揺さぶり、自身を責めさいなむ。 「だからここで考えてみたい。トラウマについて語る声が、公的空間においてどのように立ち現れ、どのように扱われるのか。被害当事者、支援者、代弁者、家族や遺族、専門家、研究者、傍観者などはそれぞれどのような位置にあり、どのような関係にあるのか」 前著『トラウマの医療人類学』を継ぐ書で、著者は「環状島」をモデルに、加害者も含め、トラウマをめぐる関係者のポ

    環状島=トラウマの地政学【新装版】 | みすず書房
  • 失われた「環状島」|斎藤環(精神科医)

    奇妙な健忘 歴史上もっとも奇妙な健忘状態、その一つとして「スペイン風邪」を挙げたとしても異論は少ないだろう。鳥インフルエンザに起因するこのA型インフルエンザウイルス(H1N1亜型)は、全世界でパンデミックを引き起こし、最も多い推定で1億人が死んだとされている。掛け値なしに人類史上、最も大量の死をもたらした災厄である。いかなる飢饉も天災も戦争も独裁政権も、スペイン風邪には及ばない。にもかかわらず、その経験は忘れられた。ここへ来てスペイン風邪関連の書籍が売れ行きを伸ばし、人々が急速に「思い出し」はじめている事実こそが、健忘の何よりの証左である。 A.W.クロスビー『史上最悪のインフルエンザ 忘れられたパンデミック』(みすず書房)は、最終章でこの忘却の奇妙さに焦点を当てている。 スペイン風邪はアメリカにおいても、20世紀のすべての戦争よりも多くの死者を、わずか一年でもたらした。例えばサミュエル・

    失われた「環状島」|斎藤環(精神科医)
  • アーサー・セシル・ピグー - Wikipedia

    アーサー・セシル・ピグー(Arthur Cecil Pigou [pɪˈguː]、1877年11月18日 - 1959年3月7日)は、イギリスの経済学者。経済学者アルフレッド・マーシャルの後継者であり、「厚生経済学」と呼ばれる分野の確立者として知られる(その名称は、彼の主著『厚生経済学』初版1920年に由来する)。 イングランド南部のワイト島に生まれる。父はイギリス陸軍将校、母はイギリス貴族の娘。 名門パブリック・スクールであるハロー校を首席で卒業する。 ケンブリッジ大学(キングス・カレッジ)に進む。初めは歴史学を専攻したが、のちに経済学に転向する。 1902年にキングス・カレッジのフェローとなる。 1908年にアルフレッド・マーシャルの後任として30歳の若さで政治経済学教授となる。 1943年まで務める。 ピグーの著作物は膨大だが、特に「3部作」、すなわち『厚生経済学』(初版1920年)

    アーサー・セシル・ピグー - Wikipedia
  • 厚生経済学 - Wikipedia

    厚生経済学(こうせいけいざいがく、英: Welfare economics)とは、経済学の規範理論(英: normative theory)的研究の総称である。厚生経済学はミクロ経済学の主要な一分野として位置づけられ、記号論理学の手法が積極的に用いられる[1]一方で、倫理学とも密接な関係がある[2]。また、アロー以降の厚生経済学は、社会選択理論(英: social choice theory)とかなりの程度で同義である。 ケネス・アロー(1972年ノーベル賞受賞)やアマルティア・セン(1998年ノーベル賞受賞)らは、厚生経済学を「現実的あるいは仮想的な経済システムや経済政策を批判的に検討し、人々の福祉の観点からその性能を改善するために、代替的な経済システムや経済政策の設計および実装を企てる経済学の一分野」と定義している[3]。 「厚生経済学」の名称はアーサー・セシル・ピグーが1920年に出

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  • 旧統一教会問題の弁護士ら “悲惨な被害実態に理解を” | NHK

    安倍元総理大臣が銃撃され死亡した事件を受けて、「世界平和統一家庭連合」旧統一教会の元信者などからの相談に当たっている弁護士らが記者会見を開き、事件は許されないとしたうえで、悲惨な被害実態を広く理解してほしいと訴えました。 日外国特派員協会で会見を開いたのは「全国霊感商法対策弁護士連絡会」です。 この中で、川井康雄弁護士は、旧統一教会をめぐる霊感商法などの被害は今も続いているとしたうえで、「この事件自体は決して許されるものではない、この点は改めて強調したいが、事件をきっかけに統一教会による悲惨な被害実態や政治家の方々とのつながりがあったという問題を指摘して、そうしたことがもうないようにしたい」と述べました。 また、2015年に文化庁が旧統一教会から今の名称への変更を認証したことについては、「統一教会であることや宗教団体ということを隠して教義を広げ、信者にするという方法を取っていたが、それに

    旧統一教会問題の弁護士ら “悲惨な被害実態に理解を” | NHK
  • 旧統一教会「反社会的勢力の定義困難」 木原副長官が言及避ける:朝日新聞デジタル

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    旧統一教会「反社会的勢力の定義困難」 木原副長官が言及避ける:朝日新聞デジタル
  • 自民・福田氏、旧統一教会と党の関係否定 「何が問題か分からない」:時事ドットコム

    自民・福田氏、旧統一教会と党の関係否定 「何が問題か分からない」 2022年07月29日23時24分 自民党の福田達夫総務会長=2021年12月、東京都千代田区 自民党の福田達夫総務会長は29日の記者会見で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党の関係が指摘されていることに関し、「わが党が組織的に強い影響を受けて、政治を動かしているのであれば問題かもしれないが、僕の今の理解だと一切ない」と否定した。「誤解を招くようなこと(報道)はしてほしくない」と注文も付けた。 地方議員、旧統一教会系の行事参加 山口公明代表 福田氏は「僕自身、個人的に全く関係がない」とした上で、「正直に言います。何が問題か、僕はよく分からない」と述べた。 福田氏は同日夜にコメントを発表。「被害者を生み出すような、社会的に問題が指摘されている団体との関係が問題であることは言うまでもない」と補足し、「そのような団体との付

    自民・福田氏、旧統一教会と党の関係否定 「何が問題か分からない」:時事ドットコム