次の2つの事情からこのエントリーを書きます。 oskimuraさんのコメントに対して、あまりにそっけない対応でちと申し訳ない。 「ラムダ計算、論理、圏」セミナーで、圏の話はほとんど出なかったんじゃないの? というご指摘に少しだけ応えたい。 「ラムダ計算、論理、圏」セミナーの楽屋裏を紹介するような意図もあります。論理と圏論の知識が若干必要なので、この記事は自己完結的とは言えません。が、流し読みしても大意は伝わると思います。「命題論理とデカルト閉圏」のセクションにある対応表がメダマのつもり。 内容 十人十色な演繹系 自然演繹とシーケント計算 論理の圏論的意味論 演繹系の健全性 命題論理とデカルト閉圏 構造規則とお絵描き 十人十色な演繹系 図書館に行って論理学の教科書を端から眺めてみると、採用している論理記号、公理系、推論規則などが著者ごとにバラバラなのがわかると思います。有名どころの演繹系(演