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ブックマーク / natrom.hatenablog.com (31)

  • 自覚症状のない発熱はありうる - NATROMのブログ

    エボラ出血熱の発生地であるリベリアに滞在後、羽田空港に到着した男性に発熱の症状が確認されたというニュースがあった(■リベリア滞在の男性 エボラウイルス検出されず NHKニュース)。ニュースによれば、「男性は体の不調は訴えていませんでしたが、到着時に検疫所で熱を測ったところ、37度8分の熱があった」とのことである。 ブックマークコメントに、37.8度の発熱があるのに体調不良などの自覚症状がないことがあるのだろうか、という趣旨のものがあった。このように疑問を表明していただくのはありがたいことである。医療従事者にとっては当たり前のことであっても、必ずしも一般の方にとって当たり前とは限らない。言ってもらわなければそこにギャップがあることになかなか気付けない。 多くの人にとって、体温を測るのは、何かしらの体調不良があるときである。だが、体調不良がないのに体温を測ることはめったにないのではないか。その

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    hengsu 2014/10/29
  • 「ニセ医学」についての本を書きました - NATROMのブログ

    を書きました。2014年6月25日が発売予定日です。 ■「ニセ医学」に騙されないために NATROM (著) 内容はこのブログの読者にとっては馴染み深いものです。「抗がん剤は毒にしかならない」「麻薬系の鎮痛剤は体に悪い」「瀉血でデトックスできる」という誤解・デマや、ホメオパシーやオーリングテスト、千島学説といった科学的根拠に乏しい主張を30項目取り上げて、批判的に言及しました。ブログと同じような表現になってしまった部分もありますが、基的にはブログの転載ではなく書き下ろしです。 マーティン・ガードナーの■奇妙な論理や、ASIOSの■謎解き超科学のようなと思っていただければよいでしょう。 いつも指摘されることですが、こうしたに載っている情報を当に必要としている人は読まない、というものがあります。根的な解決策はないでしょう。次善の策として、少しでもわかりやすく読んでいただけるよう試み

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    hengsu 2014/06/06
  • 非典型例の恐ろしさ - NATROMのブログ

    ワクチンで防げる病気(VPD)に対して、「免疫力があれば難なく乗り越えられる」と主張している自称医師がいた。 羅列されている感染症は重症感染症ではなくごく当たり前で自然に備わった免疫力があれば難なく乗り越えられるもの!それを乗り越えられない極々一部の生まれつき弱い子(医学が発達していない時代には当然淘汰される)を救うのが小児科の使命〜ワクチン射つことではない@narumita— PicassoPica5151さん (@PicassoPica5151) 12月 15, 2012 ワクチンで予防可能な疾患は「ごく当たり前で自然に備わった免疫力があれば難なく乗り越えられる」というのはたいていの場合はという限定付きでしか正しくない。医療においては、典型的でない経過をたどる例はある。残念ながら、健康であった子供がワクチンで予防可能な疾患で死んだり、障害が残ったりすることもある。実例はいくらでもあるが

    非典型例の恐ろしさ - NATROMのブログ
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    hengsu 2012/12/19
    本当に恐ろしい:非典型例の恐ろしさ - NATROMの日記 (id:NATROM / @NATROM)
  • iPS細胞から卵子と精子をつくって授精させたら「クローン」になるのか? - NATROMのブログ

    iPS細胞の応用について論じたダイヤモンド・オンラインの記事において、「クローン」についての誤解が見られた。 ■iPS細胞の発見は人類にとって「福音」となるのか?|シリコンバレーで考える 安藤茂彌|ダイヤモンド・オンライン iPS細胞を生殖機能に応用すると、さらに恐ろしい世界が出現する。自分の皮膚細胞から卵子と精子を作り、それを受精させて、もう一人の「若々しい別な自分」(クローン)を誕生させることも、理論的には可能になる。 自分の皮膚細胞から卵子と精子を作り、それを受精させることができたとしても、それはクローンではない。なぜなら、卵子や精子が形成される過程において、減数分裂が起こるからである。順番に説明しよう。「自分」の染色体は2づつある(相同染色体)。それぞれ、父親および母親に由来する。父親由来の染色体を水色で、母親由来の染色体をピンクで示した。ヒトであれば染色体数は23対46である

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    hengsu 2012/11/02
  • 福島の土のレメディが売られるわけ - NATROMのブログ

    ホメオパシージャパン株式会社から、「福島で採取した土を希釈振とうして出来たレメディー」が販売された。 ■ホメオパシージャパン株式会社*1 このたび「RA Fukushima 1-S-2」(福島で採取した土を希釈振とうして出来たレメディー)を 7月23日(土)に新発売いたします まあ、ベルリンの壁のレメディがあるぐらいだから、福島の土のレメディがあってもおかしくはなかろう。おそらくは「放射能」に効果があると主張されるのであろうが、ホメオパシージャパン株式会社のページには、効果効能は書かれていない。それもそのはず、ホメオパシージャパン株式会社は、「品」を売っているのであるから、医薬品的な効果効能を謳うと薬事法違反となる。何か薬物の含まれたものを品と称して売れば問題だが、「福島で採取した土を希釈振とうして出来たレメディー」は、どんなに成分を詳しく調べてもほぼ100%が糖である。 効果効能を謳

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    hengsu 2011/07/25
    もう魔術呪術を儲けにするための世界だな。
  • 武田邦彦氏の過去の発言を検証してみる - NATROMのブログ

    ネットでは武田邦彦氏を信用している人がそれなりにいる。武田邦彦氏を信用する理由もさまざまあるだろうが、「『御用学者』たちは原子力発電所は安全だなどと言っていた。武田氏は震災前から原発の危険性を指摘していた」「政府は言うことがコロコロ変わっている。武田氏のほうが信用できる」というものがあるようだ。少なくとも、そのような理由で、武田氏を信用するのは妥当ではないと私は考える。武田氏は、震災前は原発は安全だと言っていたし、震災前後で言っていることがコロコロ変わっているからだ。いくつか引用し、検証してみよう。強調はすべて引用者による。引用部分や強調が恣意的ではないか、という批判が予測される。引用元はすべて明示しているので、恣意的な引用がなされていないかどうかは、読者は適宜検証をおこなって欲しい。武田氏は、しばしば、引用元を明示せずに論評を行うが、私の引用の仕方を気にするような人は、武田氏はさらに信用

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    hengsu 2011/04/15
  • 閾値とかホルミシス効果とかをバナナで説明してみる - NATROMのブログ

    バナナ毒 もうそろそろ、地震や原発事故とは関係ない話をしてもよい頃だろう。今回は、バナナの毒(バナナトキシン)の話をしよう。バナナトキシンについては、知らない人のほうが多いかもしれない。ある特定の品種のバナナに含まれるバナナトキシンは、ハイアイアイ熱という疾患のリスク因子となる。ハイアイアイ熱は、南太平洋にあるハイアイアイ諸島の風土病である。比較的若い人に発症しやすく、断続的な発熱を繰り返し、最終的には消耗して死に至る。ハイアイアイ熱が猖獗を極めた1900年頃は、ハイアイアイ人の死因の5割近くに達したという。 現在では、ハイアイアイ熱はハイアイアイ人特有の遺伝的素因と環境因子(バナナトキシンの経口摂取)が複合して起こる、ある種の膠原病であると考えられているが、当初は感染症ではないかと疑われた。しかし、感染症のパターンをとらないこと、病原微生物を確認できないこと、昔から「バナナ知らずは熱知ら

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  • 差別を許容するコスト - NATROMのブログ

    「避難してきた被災者の車が、いわき市のナンバープレートをつけていたため、近所からクレームがついた」といった話は聞いていた。車についた「放射能」を恐れたのであろう。困ったことであるが、不安に駆られて、そういう行動をとる人がいても仕方のないことだろうと思っていた。しかし、医療機関や避難所といった、公的な性格を持つ施設が、正当な根拠なく被災者を不平等に扱うのは問題である。 ■福島第1原発:放射線検査「義務付け」 偏見で過剰反応 - 毎日jp(毎日新聞) 原発から半径20〜30キロの自主避難促進区域にある福島県南相馬市原町区から福島市に避難してきた会社員、岡村隆之さん(49)は24日、市内の医療機関で8歳の三女の皮膚炎の治療を断られた。理由はスクリーニングの証明書がないこと。市販薬で何とかしのいだが、岡村さんは「ただでさえ不安な避難生活。診察を断られたことが、どれだけショックだったか」と話す。 福

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  • ホメオパシー訴訟の和解がもたらした最大の成果 - NATROMのブログ

    山口市助産師ビタミンK不投与事件における、助産師と母親の和解およびその報道(■山口助産師ビタミンK不投与事件 「母親と助産師和解」と朝日新聞でを参照)について、日ホメオパシー医学協会がコメントしている。この訴訟および和解がもたらした最大の成果は、日ホメオパシー医学協会から、 ■日ホメオパシー医学協会 12月22日付けasahi.comニュース 社会裁判記事(伊藤和行記者)に報じられた記事について日ホメオパシー医学協会(JPHMA)よりコメントします。*1 ホメオパシーのレメディーは、ビタミンK2のシロップの代用にはなりません。 という言質を明確に引き出したことにあると私は考える。このことで、日ホメオパシー医学協会のせいでビタミンK欠乏性出血の危険にさらされる赤ちゃんはいなくなる。原告のおかげで、他の赤ちゃんの命が救われた。もう少し早い段階から、「ホメオパシーのレメディーはビタミン

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    hengsu 2010/12/23
  • 脳の中の「わたし」 - NATROMのブログ

    ■脳の中の「わたし」坂井克之著, 榎俊二著。 脳研究者による。「脳科学」は、一部の脳科学者のために、いささか怪しい分野であるように見えるが、このは大丈夫だ(と私は判断した)。私は未読であるが、著者の坂井は、「脳トレ」や「ゲーム脳」などの脳科学ブームを批判的に検証したも書いている(■脳科学の真実--脳研究者は何を考えているか)。『脳の中の「わたし」』は、個々の実験の結果や症例の紹介が丁寧で、また、事実と解釈の区別が明確にされているのがわかりやすい。解釈には深入りしないので、哲学的になりすぎることもない。また、イラストが豊富である。「文章とイラストのコラボレーション・新しい科学読み物」というシリーズらしい。たとえば、表紙は、半側空間無視を表している。絵でわかる人もいるだろうが、「えの素」「ムーたち」などの作品で知られる漫画家の榎俊二によるものである。坂井によるあとがきによれば 榎

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    hengsu 2010/08/16
    『脳の中の「わたし」』
  • アスベストの有害性は疑わなくていいの? - NATROMのブログ

    喫煙の有害性はもはや確立された事実と言っていいのだが、それでも喫煙の有害性に対して懐疑的な人がいる*1。喫煙の有害性は、主に疫学的手法で証明された。なので、タバコの害を疑う人は疫学的手法そのものに対して懐疑的なのかと思いきや、必ずしもそうでもないらしい。たとえば、養老孟司は、「たばこの害は証明なんて言うのもおこがましい状態」と言いつつ、日女性の寿命が延びた理由を水道の塩素消毒であることは認めている*2。どちらも疫学的手法で証明されたことなのに。「偏り、交絡、偶然性など」の疫学の限界を指摘する人もいる*3が、喫煙の害ほど複数の集団で繰り返して綿密に証明されたものはほとんどないわけで、だったら喫煙以外の疫学の成果についても懐疑的になるべきであろう。 喫煙以外の疫学の成果として、たとえば、アスベストと悪性中皮腫の関係がある。私の知る限りにおいて、喫煙の有害性に対して懐疑的な人でも、アスベストが

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    hengsu 2010/05/18
  • 癌は真菌であり、重炭酸ナトリウムで治療可能だったんだよ! - NATROMのブログ

    イタリアの元医師シモンチーニ氏が、癌の病因と治療に関して、きわめてユニークな説を主張している。■デーヴィッド・アイク公式日語情報ブログ*1より引用。 聡明で勇敢なイタリアの医師トゥリオ・シモンチーニ(Tullio Simoncini)は、そのひとつの例である。彼は、ガンの正体とその対処法を突き止めた後に直面することになった巨大な圧力に屈することを拒み、それに立ち向かい続けた。 シモンチーニの「犯罪」とは、ガンがカンジダという健康な人の体内でさえ少量存在するイースト(酵母)菌に似た有機体によって生じる真菌であることを発見したことである。普段は免疫系がそれを抑制しているが、カンジダが強力な菌に変異する時、いくぶん深刻な健康問題が発生することになる。ガンもそれである。 「癌は真菌である」という主張はユニークであるが、その背景の陰謀論はいつものやつである。高価だが効かない抗癌剤を売っている製薬会

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    hengsu 2010/03/06
  • 毎日新聞の石田宗久記者が良質な記事を書いている件 - NATROMのブログ

    ■問題点の概観:Chromeplated Rat経由で、毎日新聞まいまいクラブの「代替医療は玉石混交」という記事を知った。代替医療は玉石混交であり、「事実上、野放し」になっている点を批判的に紹介している。2006年、つまり、4年前の記事であるが、民主党政権が代替医療に好意的である今こそ、多くの人に読まれるべきであると考える。リンク先で全文が読めるが、少し引用しよう。 ■代替医療は玉石混交=石田宗久(西部経済部)(毎日新聞まいまいクラブ) 代替医療というより“オカルト医療”というべきケースも取材した。福岡市の歯科医は「万病の原因は歯にある」と主張し現代医学を非難。一般の歯科で使われる金属は有害だとして取り除き、「独自開発」という触れ込みの金合金と交換してかみ合わせを調整する「歯臓(はぞう)治療」で全身疾患を治すと豪語する。さらに、患者は頭部かららせん状のエネルギーを放射し「見つめるだけで水を

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    hengsu 2010/03/06
  • ウイルスに寄生するウイルス〜D型肝炎ウイルス〜 - NATROMのブログ

    一説によると、すべての生物種の5分の4は寄生者であるらしい*1。たとえばヒトとかネコとかゾウとか目につく大きな動物1種に対して、寄生する種は数多くいるだろう。複数の種に寄生する寄生種もいるだろうから、その辺をならして大雑把に宿主1種あたり寄生種4種ぐらいということか。ま、数え方次第である。ヒトとサナダムシだと寄生関係にあると明確だが、何をもって寄生というのか、ウイルスを生物種とみなすかどうか、など、判定が微妙な場合もある。 その辺を踏まえた上で、あえて「寄生される種でもっとも最小の生物は何か?」と問おう。生物学に詳しい人ならば、バクテリオファージに寄生される大腸菌を挙げるだろう。なかなかいい線だ。しかし、もっと小さい生物もいる。B型肝炎ウイルス(hepatitis B virus, HBV)を私は推したい。B型肝炎ウイルスに寄生する生物とは、D型肝炎ウイルス(hepatitis delta

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    hengsu 2010/01/22
  • 抗体依存性感染増強について調べてみた - NATROMのブログ

    ■季節性ワクチン打ったらヤブヘビ?(新型インフルエンザ)(新型インフルエンザ・ウォッチング日記)経由で、「季節性インフルエンザのワクチン接種が新型インフルエンザ(H1N1)のリスクを増やすかもしれない」という話を知った。ソースは、CBCニュースの■Seasonal flu shot may increase H1N1 risk。根拠は、過去に季節性インフルエンザワクチンを受けたことのある人がより多く新型インフルエンザに罹ったという、予備的な疫学調査である。交差免疫があるので、季節性インフルエンザワクチンでも、新型インフルエンザにもほんのちょっぴりとぐらいは防御効果があってもいいのではないかと、うすらぼんやりと私は思っていたので意外であった。 似たような病原体にもある程度有効なのが交差免疫 はしかやおたふく風邪は、基的には一度かかると二度目は罹らない。一方、インフルエンザは運が悪ければ毎年

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    hengsu 2009/10/01
    季節性のワクチンを打った方が却って掛かり易い?
  • ナイチンゲールの毒舌 - NATROMのブログ

    案の定、ナイチンゲールが大人気のようなので、看護覚え書―看護であること・看護でないこと」(現代社; 改訂第6版版)から、とくに私が感銘を受けた部分を紹介しよう。看護のであるからして、看護婦の行動の例がたくさん提示されるのであるが、その多くがダメな例である。たとえば、観察不足から虚偽の報告がなされる例として、 「この患者さんにはお通じは何回ありましたか?看護婦さん」「一回です、先生」。こういうばあいたいていは、実際には便器は七回も八回も使われていたが、ただそれを看護婦が空にしたのが一回だけであった、という意味なのである。(P179) ペットが患者の癒しになるという文脈で、 ある病人が、自分が看護婦から受けた看護と、犬から受けた看護とについて語ったことがあるが、彼は犬による看護のほうがずっと良かったと言った。「何よりも犬は喋(しゃべ)りませんからね。」(P174) 使命感を持っていない看護婦

    ナイチンゲールの毒舌 - NATROMのブログ
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    hengsu 2009/08/12
    至極真っ当な意見。今でも有効な組織論。読もうかな
  • ナイチンゲール曰く、「ホメオパシー療法は根本的な改善をもたらした」 - NATROMのブログ

    ホメオパシーは「同種療法」とも訳され、さまざまな物質を限りなく薄く希釈することで治療効果が得られるとされている代替療法の一種である。ホメオパシーで処方される「丸薬」は、原料の物質を1分子も残っていないほど希釈したのちに乳糖もしくは蔗糖にしみ込ませて作られる。通常の薬理学的見地からは、ただの「砂糖玉」と変わらない。臨床的にも効果はプラセボと変わらない。そんなわけでホメオパシーは「由緒正しいニセ科学」とみなされている。 さて、とあるブログ経由で、ナイチンゲールがホメオパシーに言及していることを知った。なんでも、「ホメオパチー療法は素人女性の素人療法に根的な改善をもたらした」のだそうだ。「この用薬法はまことによく出来て」いるともある(強調は引用者)。ナイチンゲールがホメオパシーについて言及した"Notes on Nursing: What it Is and What it Is Not"(看

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    hengsu 2009/08/11
    "ナイチンゲールは、素人判断で薬を使わせたら危なっかしいので、薬を与えたがる素人女性にはただの砂糖玉でも与えさせておけと言っているわけだ。" 素晴らしい。さすがナイチンゲールだ。
  • タバコ有害論は製薬会社による陰謀だったんだよ! - NATROMのブログ

    「タバコと肺癌の因果関係は証明されていない」という主張はもはや陳腐すぎて、単体では取り上げる価値はない。しかし、「因果関係が証明されていないにも関わらず、なぜタバコ有害論が幅を利かせているのか」という考察について、新しい主張を発見したので紹介する。電波浴場として評価が高まりつつあるYahoo!知恵袋の、喫煙有害説に懐疑的なuzukitさんの発言から。 ■uzukit氏に質問です。(Yahoo!知恵袋) 私はタバコ=害とされる情報に関して、「製薬会社から資金提供を受けると過大評価するから」って話が成り立つ、と基的に考えて居ます。 #なにせ、害で有るとしなければ、薬を作る正当性がないので&ガンは自然発生的に起こりうる病気なので、がん予防した所でなる物はなるので、抗がん剤の需要が0になる事は有りません。 正直、何を言っているのかよくわからなかった。この時点では、「喫煙とは別に癌には主要な原因(

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    hengsu 2009/08/06
    そういう陰謀論、
  • 血液型性格診断と偏見 - NATROMのブログ

    もし私が、「血液型と性格には関係がある」という立場でディベートする羽目になったら、能見正比古・俊賢の主張をさっくり全否定することから始める。「能見親子による血液型人間学はダメダメでトンデモでありえないよねー。でも、それはそれとして、血液型と性格に関係がないとは言えないんじゃないかな」てな具合。ダメな肯定論があるからって、必ずしも肯定論が間違っているわけではないという理屈だ。しかし、どういうわけか、血液型と性格の関係に肯定的な人は、能見親子の主張に対しても肯定的であるケースを散見する。 ■血液型性格判断は科学である必要などない。(ひとよみにっき)*1 このあたり、どうも違和感を感じるのですが、やっぱり大きな問題は、「能見正比古」という、血液型と性格の関係性の元となるタイプを書いた、もっとも偉大な作家が、すでにお亡くなりになってしまっていると言うことが、すべての不幸の始まりなんだろうなと思いま

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    hengsu 2009/07/24
  • 国民皆保険制度がわりとうまくいっていた理由 - NATROMのブログ

    最近では医療崩壊などと言われているが、日の医療制度は高いコストパフォーマンスを誇っていた。いろんな要因があるけれども、その一つに国民皆保険制度があることは確かだ。読者の多くは被保険者として保険料を納め、病院を受診して自己負担分を払っているだろうが、医療従事者でないと、あまり保険者と医療機関の関係について馴染みがないと思う。レセプト審査などを中心に、簡単に国民皆保険制度を解説してみよう。図にするとこんな感じ。 国民皆保険制度 患者さんの立場からだと、「保険料を支払う代わりに、少ない自己負担(だいたいは3割)で診療を受けられる」という制度である。保険料ばかり支払って病院にはかからない元気な方にとっては損しているように見えるが、いざ病気になったときの「保険」である。これだけなら、民間保険でも同じ役割を果たせるのだが、民間が同じことをするとなると、利益を上げるために、医療費のかからない健康な人を

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