Linux 2.6.24以降には、PIDネームスペースを複数持てるという機能が入っています。(PID = process ID。) 詳しい説明は Process IDs in a multi-namespace world [LWN.net] などに譲りますが、おおまかには、 cloneシステムコールでプロセスを生成する際、CLONE_NEWPIDというフラグを指定 すると、新たな「PIDネームスペース」が作られる cloneされた子プロセスは新たなPIDネームスペースに所属し、その中でPID=1になる。 同時に、親プロセス側のPIDネームスペースでは、そのプロセスに連続したPIDが振られる。 結果的に、子プロセスは各空間で1つずつ、計2種類のPIDを持った状態になる。 というような機能です。 分かりにくいので、具体例を出してみます。 1. PID=1000のプロセスがcloneをCLON