エグゼクティブサマリー 第6 期科学技術・イノベーション基本計画では、「⼈⽂・社会科学の厚みのある『知』の蓄積を図るとともに、⾃然科学の『知』との融合による、⼈間や社会の総合的理解と課題解決に資する『総合知』の創出・活⽤がますます重要」と謳っている。これを受けて関連府省では、「総合知」の創出・活用をどのように推進するかの検討が進められている。一方、「総合知」に類似することばとして「文理融合」がある。人文 社会科学系研究者と工学・自然科学系研究者の協働に基づく研究活動(以下、「文理融合研究」と呼ぶ。)に関しては先行的な研究プログラムやプロジェクト等を通じて支援が行われてきている。これらの取組みを改めて振り返り、理解を深めることは、「総合知」の推進にむけた検討にとっても有益と考えられる。 JST–CRDSでは、持続可能な資源管理に関する研究開発領域における文理融合研究の特徴を検討することにより