「リカレント教育と日本の大学」というタイトルにもかかわらず、これまでこの連載ではほとんど「リカレント教育」という言葉を使用してこなかった。それは、「リカレント教育」という言葉が、使用される局面や話者によって異なる意味合いをもって使われており、文脈により誤解が生じることを危惧したためである。しかし、仕事に関する社会人の学びを意味する言葉として2021年半ば頃から新しく「リスキリング」が登場し、社会人向けプログラムの設計やステークホルダーとの対話において、各用語の意味の違いを踏まえておくメリットが大きくなってきた。「リカレント教育」とは何か。2010年代半ばより文部科学省等におけるリカレント教育促進に関する議論に参画してきた筆者自身の経験も踏まえ、あらためて交通整理を試みたい。 文/乾 喜一郎 リクルート進学総研主任研究員(社会人領域) 国の政策におけるリカレント教育の定義 前提としておかねば
![リカレント教育と日本の大学[15]/リカレント教育とは何か?リスキリング、生涯学習との違いは? | 高等教育 | リクルート進学総研](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/450f6d9b40b68a757523f7a726496f931cee2d22/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsouken.shingakunet.com%2Fhigher%2F.assets%2Fthumbnail%2Frecurrent15_smn-i.png)