小規模OA出版社の持続のためのガバナンス:COPIMの取組から 京都大学学術研究展開センター・天野絵里子(あまのえりこ) ●COPIMについて Community-led Open Publication Infrastructures for Monographs(COPIM)は、コミュニティ主導のオープンアクセス(OA)書籍出版を支援する国際的なパートナーシップで、大手商業出版社の独占的なOA出版とは対極の、多様かつ民主的で公平なOA出版を目指す取組である。本稿ではCOPIMの概要とCOPIMによる小規模出版社のガバナンスに関する報告書について紹介する。 パートナーシップに参加しているのは、研究者主体のOA出版社のコンソーシアムであるScholarLed、英国図書館(BL)などの図書館、英・ケンブリッジ大学などの大学、Directory of Open Access Books(DOA