不動産取り引きの活性化に向けて、国土交通省は、全国の土地や建物に「不動産ID」と呼ばれる番号を割りふり、官民が持つ不動産情報の連携を進めることになりました。AIを使った資産査定など新しいサービスの普及につながると期待されています。 不動産に関する情報には、国の法務局が管理する登記簿や自治体の都市計画、それに不動産各社の物件情報などがありますが、同じ住所でも建物名や地番の表記が違うケースも多く、取り引きの際に確認に手間がかかり、デジタル化の妨げにもなっていると指摘されています。 このため国土交通省は、来年度から全国の土地や建物に「不動産ID」と呼ばれる番号を割りふり、情報の連携を進める方針で、24日、有識者や業界団体による検討会の初会合を開きました。 初日の24日は、国が「不動産ID」について、登記簿に掲載されている13桁の番号を活用する方針などを説明しました。 今後、検討会は、個人情報の扱
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、大阪大学に感染症の基礎研究を行う研究拠点が設けられ、日本財団が230億円を助成すると発表しました。 国内で、民間の財団が大学に対してこれほどの規模の助成を行うのはほとんど例がなく、大学では、パンデミックに備える基礎研究を進めるとしています。 これは、大阪大学の西尾章治郎 総長と日本財団の笹川陽平 会長が記者会見を開いて発表しました。 大阪大学はことし4月、研究者およそ90人が加わる、感染症の研究拠点を設けていて、この拠点に対し、日本財団が今後10年間で230億円を助成することで合意しました。 大阪大学は資金をもとに、▼将来、再びパンデミックが起きることを見据え、ウイルスに対する免疫の働きの解明などの基礎研究を進めるほか、▼医療従事者1万人を対象に、専門的な感染症の教育の場を提供するなどとしています。 国内で、民間の財団が、大学などに対し、詳しい研究の内
“The Sexiest Job of the 21st Century”(21世紀の最もかっこいい仕事) アメリカでこう呼ばれたことのある専門職、聞いたことありますか。統計学やプログラミング技術などを駆使してビッグデータを分析する「データサイエンティスト」です。情報を“宝の山”に変えるとも言われるそのスキルをなんとしてもほしい…。企業はその能力を手に入れようと、本気になっています。(経済部記者 岡谷宏基) ことし5月、東京・千代田区にあるビルの会議室。 データサイエンティストに関しておもしろい動きがある、というのでのぞいてみました。 参加していたのは、電機、生命保険、IT、製薬、鉄道などさまざまな分野の大手企業15社の担当者に、東京大学や大阪大学などの教授14人。 「それではいいですか。よーいスタート。ストップウォッチを押しました」 午後3時。 司会の合図で始まったのは、データサイエンテ
日本大学の付属病院の建設工事に関連した契約をめぐって大学の関係者が大学側に損害を与えた疑いがあるとして、東京地検特捜部は背任容疑の関係先として、東京 千代田区にある日本大学の本部などを捜索し、強制捜査に乗り出しました。 特捜部は、国内最大規模の大学の事業をめぐる不透明な資金の流れについて実態解明を進めるものとみられます。 関係先として捜索を受けているのは ▽東京 千代田区にある日本大学の本部や ▽世田谷区にある大学の関連会社「日本大学事業部」などです。 関係者によりますと、日本大学の付属病院の建設工事に関連した契約をめぐって、大学の関係者が大学側に損害を与えた疑いがあるということで東京地検特捜部は8日午前、背任の疑いで強制捜査に乗り出しました。 日本大学のホームページによりますと、大学には17の学部があり在籍する学生は7万3000人余りと全国で最も多く、大学は医学部や歯学部に付属する4つの
西宮市の関西学院大学では、学生や教職員に限っていたキャンパスでの「職域接種」を、4日から市民にも開放し、事前に予約した近所の人などが接種に訪れました。 関西学院大学は、西宮市のキャンパスに「職域接種」の会場を設置して、学生や教職員らを対象に接種を進めていますが、市からの要請を受けて、4日から市民への接種を始めました。 大学は4日と5日で1500人分の接種枠を用意しましたが、予約は即日埋まったということで、今月11日と12日にも接種枠を設け、予約を7日から受け付けることにしています。 接種を受けた近所の40代の男性は「接種できてほっとしました。集団接種の会場が埋まって困っていましたが、SNSで開催を知り、家からも近かったので予約しました」と話していました。 関西学院大学の「職域接種」では、今月1日に注射器から1ミリほどの大きさの黒い異物が見つかり、一時、接種を中止していましたが、別のロット番
10年ごとに教員免許の更新が必要な「教員免許更新制」について、中教審=中央教育審議会の小委員会は23日、教員の負担などが課題となる中「発展的解消が適当」だとして、現在の制度を廃止するまとめ案を示しました。これを受け萩生田文部科学大臣は、来年の通常国会で法改正を目指す考えを示しました。 「教員免許更新制」は、小中学校や高校などの教員免許の有効期間を10年とし、講習を受けさせたうえで免許を更新する制度で、教員の資質能力の保証を目的に、第一次安倍政権のもとで法改正され、2009年度から導入されました。 この制度では、30時間以上の講習が必要で教員への負担などが課題となり、見直しを議論してきた中教審=中央教育審議会の小委員会が23日、まとめ案を示しました。 この中では、制度は一定の成果をあげてきたとしつつ、最新の知識技能の修得といった教員の資質能力の確保や、教員や管理職などの負担軽減、それに人材確
世界をリードする医師や研究者を輩出してきた京都大学の医学教育の歩みを紹介する展示会が、京都大学で開かれています。 京都市左京区の京都大学総合博物館には、明治32年に京都帝国大学医科大学が創立されてからの医学教育の歩みを伝える教材や模型などおよそ80点が展示されています。 病理学講座の初代教授の藤浪鑑が終息につなげた肝硬変を患う風土病についての展示では、牛に足袋やマスクをつけて行った実験で寄生虫が足から侵入したことを突き止めた過程をたどることができます。 「ムラージュ」と呼ばれる、ろうで作られた標本は、梅毒や結核などによって手足の皮膚などにできた症状をリアルに伝える教材として昭和初期まで用いられていました。 また、現在、医学部で使われている採血や救命救急を学ぶシミュレーターや、講義や実習の動画も紹介しています。 展示会の実行委員で京都大学の日合弘 名誉教授は、「医師を目指す人はもちろん、一般
急速に変化する時代を生きる子どもたちに、同調圧力にとらわれず、みずから課題を設けて探究する力を身につけてほしいと、科学技術と教育、産業に関わる3つの省庁の審議会の委員で作るワーキンググループが初めて発足し、横断的に議論を進めることになりました。 ワーキンググループは、内閣府の「総合科学技術・イノベーション会議」に設けられ、文部科学省の「中央教育審議会」と経済産業省の「産業構造審議会」の委員が参加します。 急速なデジタル化が進み多様化、複雑化する時代に合わせた教育や人材育成が必要だとして、委員は国立大学の学長や企業のトップ、NPO法人の代表など科学技術、教育、産業の関係者で構成されます。 ワーキンググループでは、新しいアイデアや個々の才能を抑えがちな「同調圧力」から脱却して、みずから課題を設定し探究する力を育む政策について検討する方針です。 この中では不登校や発達障害の子どもたちの学びを深め
新型コロナウイルスの感染の急拡大に伴って治療態勢がひっ迫しているとして、東京大学医学部附属病院では新型コロナ以外の患者についてのICU=集中治療室での受け入れを制限し始めたことを明らかにしました。 東京大学医学部附属病院のICUでは、このところ新型コロナウイルスの重症患者の治療に追われ病院内の中等症の病床もほぼ満床の状態が続いています。 救命救急センター・ERの土井研人准教授によりますと、ICUではこれまで高齢の患者が多かったということですが、今では自宅で療養していた40代や50代の人の体調が急変して救急搬送されてくる事例が増え、中には病院に到着したあと迅速に人工呼吸器を装着しなければ命に関わるようなケースも出ているということです。 新型コロナウイルスの患者の場合、初期対応の際の感染対策に多くの人手を要することなどから、病院では新型コロナ以外の患者の救急搬送や高度な技術を要する手術について
東京都内では25日、10歳未満から100歳以上までの男女1763人が新たに新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。1週間前の日曜日(18日)より755人増え、日曜日としてはこれまでで最も多くなりました。1日の感染確認が1000人を超えるのはこれで6日連続です。 25日までの7日間平均は1453.6人で、前週の136.1%となり、感染の急拡大が続いています。 都の担当者は「通常連休のときは休診している医療機関が多いため感染者が減っていくが、きょうは跳ね上がっている。感染力が強いデルタ株への置き換わりが影響している」と分析しています。 そのうえで「4連休の最終日にこれだけの数が報告されたということは、市中にかなり多くの感染者がいる状況だ」と強い危機感を示し、今も緊急事態宣言が続いているとして不要不急の外出や都や県をまたぐ移動を自粛するなど、人と人との接触を避けてほしいと改めて呼び
全国の薬剤師について厚生労働省は、2045年に最大で12万人以上が過剰になる可能性があるとして、薬学部の定員を抑制することなどを、文部科学省と検討する方針を決めました。 厚生労働省の推計では薬剤師の数は去年の32万5000人から年々増えて、2045年には最大で45万8000人となります。 一方、去年32万人だった需要は人口減少の影響などで伸びが鈍化し、2045年の時点で最大でも40万8000人にとどまるということです。 結果、最少で2万4000人、最大で12万6000人が過剰になるとしています。 薬学部は6年制になった時期の前後に相次いで新設され、昨年度の入学定員は全国で合わせておよそ1万1600人と、この20年で4割以上増加しているということで、厚生労働省の検討会は30日、定員の抑制も含めて適正な定員規模などを早急に検討するよう提言しました。 また、地域によっては病院などの薬剤師が不足し
去年、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった「アイーン」や「だっふんだ」などのギャグで親しまれたコメディアン、志村けんさんの銅像が全国のファンから寄せられた寄付金をもとに完成し、出身地の東京・東村山市で除幕式が開かれました。 昭和25年に東村山市で生まれた志村けんさんは、高校時代に、いかりや長介さんがリーダーの人気コミックバンド「ザ・ドリフターズ」の付き人となり、昭和49年に正式なメンバーとなったあと、民放の公開バラエティー番組「8時だョ!全員集合」で、持ちネタの「東村山音頭」や、チョビひげ姿で加藤茶さんと踊る「ヒゲダンス」などを披露して一躍人気メンバーとなりました。 その後も、「バカ殿様」や「変なおじさん」などの個性的なキャラクターや、「アイーン」、「だっふんだ」などのギャグで世代を超えて親しまれましたが、去年3月、新型コロナウイルスによる肺炎で70歳で亡くなりました。 そんな志村さん
「全日本私立幼稚園連合会」と関連団体のPTA連合会でさらに多額の使途不明金が見つかり、2つの団体の使途不明金の総額が6億5000万円余りに上ることが関係者への取材で新たに分かりました。 全国およそ7500の私立幼稚園が加盟する「全日本私立幼稚園連合会」をめぐっては、およそ4億円の資金が使途不明になっていることがすでに明らかになっていて、自民党の河村建夫元官房長官が会長を務める関連団体の「全日本私立幼稚園PTA連合会」でも昨年度、4100万円が使途不明になっていることが分かっています。 関係者によりますと幼稚園連合会がさらに調査を進めたところ昨年度、新たにおよそ1億円の資金が流用されていることが分かり、昨年度までの4年間の使途不明金の総額が5億円余りに上ることが確認されたということです。 またPTA連合会も会計士とともに過去にさかのぼって調査を進めたところ、平成28年度以降、毎年、数千万円規
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