学校法人渋谷教育学園の理事長・学園長を務める田村哲夫さんは、文Iから法学部を卒業後、当時の住友銀行で4年間勤務。その後渋谷教育学園の経営を継いだ。通称「渋幕」、「渋渋」といった新興の共学校を成長させる中、教育者として「学園長講話」を行い生徒と向き合う。学校経営者および教育者となるまでの道のり、中等教育に携わる立場から見た就活観、そして将来を設計していく東大生に向けたメッセージをもらった。(取材・清水琉生) 父の存在に影響を受けた人生観 ──1958年に住友銀行へ入行し、4年間勤務しました。当時の就活、勤務での思い出はありますか 人生を振り返ってみたとき、父の存在に多大な影響を受けていたのだと最近は考えるようになりました。父の晩酌のたびに、小さい頃から大変な苦労があった生きざまを聞かされていたんです。奨学金制度のありがたみや女子教育の大切さなど、後々教育に携わる上でも大きく影響がありました。
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