【12月2日 AFP】チリ南部の氷河で最近起きた巨大な氷山の分離が、周辺海域の船舶の航行の障害となり、沿岸地域に冠水被害をもたらす恐れがあると専門家らが指摘している。 チリの最南部のグレイ(Grey)氷河から11月末、約350×380メートルの氷山が分離した。分離した氷山の大きさは、グレイ氷河を観測している同国の科学者たちをも驚かせた。 チリ南極研究所(INACH)の氷河学者リカルド・ハナ(Ricardo Jana)氏によると、この氷山は、今はただの大きな氷の塊のように見えるが、海に出て小さな塊に分離すると「脅威になり得る」という。大きさを考えると、この氷山が砕けてることで生じる氷の塊は同地域の航海の障害となる恐れがある。 この氷山は海面上昇も引き起こすとみられており、海岸部のコミュニティーは冠水被害が出る恐れもある。 グレイ氷河は首都サンティアゴの約3200キロ南に位置するトーレス・デル
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