「少子化」に成功した日本? / 記事一覧 ふえればいいものではない 人口問題は、通常、人口爆発をさす。人口爆発は、さまざまな不足をもたらす。食糧不足、住宅不足、用水不足、雇用不足、等々。結果として格差と貧困がもたらされる。人びとはこれらの調達に注力するため、投資が少なく生産力の増大に制約がかかる。増大した人口が、開発をすすめることで、環境破壊といった問題も発生する。若者の就職先もない。社会不安だ。 エジプトは、民主化革命後、人口爆発と食糧不足をどう解決していくのだろうか。中東の民衆蜂起は「民主主義」をもとめた社会運動だが、その原因には、人口増による「食糧問題」がある。幸い日本では人口の減少がつづいている。100年後には5000万人にまで減少する。世界は「少子化」に成功した日本に学ぼうとするかもしれないが、そのときまで、現在の社会システムが生きながらえているはずはない。 日本の適正人口は