自分の子供の成功や幸せを願うのは、万国の親共通の思いである。ただ、多様化する時代の中で、成功の定義も、教育の方法論も様々だ。今の時代にあった「子供の育て方」、「教育の仕方」はあるのだろうか。子供たちの自立を支援する、花まる学習会の代表、高濱正伸氏に聞いた。 谷本有香(以下、谷本):教育の2020年問題(※2020年度から大学入試制度が変わる)が取り沙汰されるようになり、教育のあり方がいま見直されています。 高濱正伸(以下、高濱):その背景にあるのは、これまでの教育、つまり、人間作りのやり方では、これからの時代成り行かないということが明らかになったということです。新しい時代には、これまでの知識量のみの学力から、新しい学力、つまり「思考力・判断力・表現力等を含む生きる力」を問うような学力が求められています。 しかし、一方の親御さんたちは東大に行けるかどうかしか見ていない。口では、人工知能時代の
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