2016年夏季五輪の招致計画を検討するため、国際オリンピック委員会(IOC)の評価委員会が、今月16日から4日間の日程で東京を視察する。 今回の視察報告書は、今年10月の開催都市決定の重要資料となるだけに、「招致実現のため、決してミスは許されない」と、東京都と東京招致委員会にはピリピリとした緊張感が漂う。分刻みの秘密リハーサルを行ったり、綿密な視察ルートを設定したりするなど、直前まで準備に追われている。 ◆リハーサル 今月4日、中央区・晴海のメーンスタジアム予定地に設けられたテント内に、招致委の職員や、米国のコンサルタント会社の社員らが秘密裏に集まった。 目的は、17日に予定される評価委の競技場視察のリハーサル。コンサルタント会社の社員らを評価委メンバーに見立て、職員らが広大な敷地を示しながら、10万人を収容するメーンスタジアムの概要を説明した。 職員らはストップウオッチで時間を測定。約3