鳩山由紀夫首相を含め、数多くの国会議員にスピーチ指導をしてきた日大芸術学部の佐藤綾子教授(パフォーマンス学)は鳩山氏の早期退陣について、首相就任前と後で、「夢」や「理想」「迷い」を表す顔の表情を変えられなかった点が響いたとの見方を示す。 佐藤教授は過去20年の鳩山氏の演説を分析。上を見つめる「仰ぎ目」は夢や理想を語るとき、目を左右に動かす「泳ぎ目」は自信がないときや迷いがあるときに多くみられるといい、鳩山氏は以前から仰ぎ目と泳ぎ目の回数がほかの議員に比べて多かったという。 佐藤教授は、オバマ米大統領が就任前の演説ではドリーム(夢)やチェンジ(変革)など理想を語る言葉を連発させる一方、就任後はほとんど使わず、代わりに義務や責任という言葉を多用していたと指摘。 その上で「実力と表現力が求められる政治家、特に一国の指導者は立場に応じて顔の表情や言葉の選択を変えないといけないが、鳩山首相は泳ぎ目も