IOC総会で、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題について、安倍首相が安全を保障したことに関して、地元福島県では確実に実行してほしいとの期待の声が上がった。 試験操業を中断中の相馬双葉漁業協同組合の佐藤弘行組合長(57)(福島県相馬市)は「発言は歓迎するが、本当に実行してくれるのか」と心配する。ただ、「発言の通りにやってくれれば、操業再開の追い風だ。早急に発言した通りの対策を実行してもらいたい」と強調した。 農産物への風評被害を払拭しようと、特産品のPRに奮闘する福島県・JA伊達みらい職員井浦弘晃さん(45)は「今はまだ、『安全性』をPRするしかないが、7年後には、日本の選手とともに、伊達の農産物も、世界の舞台で戦ってほしい」と願う。 佐藤雄平知事は「安倍総理は『政府が完全に責任を果たす』と国際公約した。約束をしっかり守っていただきたい」と注文を付けた。