「最後の10分」で形勢逆転=自社買収劇の内幕報道−FT紙 「最後の10分」で形勢逆転=自社買収劇の内幕報道−FT紙 【ロンドン時事】英経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の電子版は23日夜、日本経済新聞社による自社買収劇の内幕を報じた。日経は交渉で劣勢だったものの、同日になって突然、ライバルを上回る額をすべて現金で支払うという想定外の好条件を提示。「最後の10分」で形勢を逆転させ、土壇場で競り勝った。 英紙フィナンシャル・タイムズ買収=日経新聞、1600億円で それによると、23日の早い段階で先行していたのは独メディア大手アクセル・シュプリンガー。同日午後にはFT自身も「シュプリンガーが優勢」と報じていた。しかし、日経が示した条件を聞いたシュプリンガーは買収を断念し、報道を打ち消す声明を発表。FT親会社の英出版大手ピアソンが正式に日経への売却を発表したのは、その7分後の午後3時13分だ