自民党が惨敗した東京都議選。その象徴と言えるのが板橋区選挙区(定数5)だ。安倍晋三首相の側近、下村博文・東京都連会長の地盤だが、自民を追い詰めた火もここから燃え広がり、下村氏の元秘書の自民現職2人は共産現職や民進現職にも敗れて共倒れした。吹き荒れた逆風の正体を探ろうと、投開票から一夜明けた街を歩いた。 都心の最高気温がこの夏最高の32・5度に達した3日、東武東上線大山駅の東に広がる商店街で、落選した元秘書の河野雄紀氏(47)が歩き回っていた。炎天下にもかかわらず、黒い上着。表情は浮かない。 「申し訳なかったです。また頑張ります」 頭を下げる河野氏の後ろ姿を、自分の店先に出た男性(62)は寂しそうに見送った。選挙終盤、一緒に商店街を歩くと、河野氏は道行く人に握手を拒まれることがあった。「これまで握手を拒否する人はいなかった。本人の責任じゃないよね」と同情を寄せる。 板橋区は下村氏の牙城(がじ
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