26日午後0時25分ごろ、大阪市浪速区桜川1丁目のマンションの一室で男性が倒れている、と119番通報があった。捜査関係者によると、男性は指定暴力団山口組直系団体「倉本組」(奈良市)の川地敏之・元組長(52)=奈良市=で、胸に拳銃の弾痕があり、搬送先の病院で死亡が確認された。大阪府警は、拳銃で自殺を図ったとみている。 浪速署によると、現場の部屋は倉本組傘下の組事務所として使われていた。元組員の男性(49)が正午過ぎに鍵を開けて部屋に入ると、川地元組長が寝室で仰向けに倒れており、近くに拳銃が落ちていた。男性は25日午後3時半ごろ、川地元組長がこの部屋にいたのを見ているという。 捜査関係者らによると、川地元組長は今月、山口組を除籍処分になり、山口組を離脱した組でつくる「神戸山口組」に移る意向を周囲に伝えていた。倉本組は分裂し、山口組に残る組員と神戸山口組に移る組員とに大きく分かれるとみられていた