ロンドンその他都市のあの「愚者の祭り」から1週間が過ぎて、あの月曜日の事情が少しずつ分かってきた。5年以上ロンドンに住んでいる者としてあれこれ考えることも多かったし、諸事情で「暴徒」のおかれた環境について少し知る機会もあったので、少し書いておきたい。 あの日起こったことは何だったのかこれについては、無軌道な若者の暴走と言うことで概ねコンセンサスは取れているように思う。以下のtogetterは現状ロンドンで理解されていることに近い。 http://togetter.com/li/172491 警察が、最初の暴動の抑制に失敗したことで、「今なら何をやっても大丈夫」という無礼講的なお祭り騒ぎが一挙に拡大したと言うことなのだろう。周囲の興奮と燃えさかる炎に当てられて、「乗るしかない、このビックウェーブに!」とばかりに舞い上がってしまった子供が相当数いたであろう事は間違いない。(ロンドンで逮捕された
余計なお世話かと思ったけど、ノリのいいひとでよかった。 私の英語がアレなのは目をつぶってください。 緑色の発言はあとで書いた解説です。それ以外は時系列順。 追記:稚拙ですが訳を入れておきました。ご参考まで。
2011年8月4日に29歳の黒人男性マーク・ダガンさんが警察官によって射殺されたことをきっかけに発生したロンドンの暴動が周辺の都市へと飛び火し、ウルバーハンプトン、ウェストブロムウィッチ、マンチェスター、バーミンガム、ノッティンガム、ブリストル、リバプールまで広がりをみせています。暴動の中心となったロンドンでは1万6000人もの警察官が配備され、死者も出てしまっている状況ですが、日本からだといまいち実感がないという人も、以下に掲載する実際の暴動の様子を間近から撮影した写真を見れば、有無を言わさぬ迫力がある写真も多いので、今回の暴動の姿を把握することができるはずです。 Riots in London - Alan Taylor - In Focus - The Atlantic 1:顔を隠した若者が燃えさかる車の脇を通るところ(8月8日・ハックニー) 2:トッテナム幹線道路沿いのビルが燃えて
ごぶさたのにがにがです。 この間、フアさまはPremio lo nuestroで賞をとったり、FACEBOOKでのQ&Aのイベントが決まったり、いろいろお伝えしないといけないことがあったのですが、さぼっててすみません。 しかも今日はフアさまニュースではなく、シャキーラの記事です。シャキーラもフアさまと同じように、子どもたちのための基金をもってます。その宣伝用の30分の映画です。いしけりししょうtwitterで知りました。 スペイン語なのに、なぜかスペイン語の字幕がついているおかげでいちおう中身を理解することができました。 にがにがのモットーは、「スペイン語がまったく分からなかった自分」のような人がラテン音楽の情報を得られるようにすることなので、映画をみながらとったメモ(要約&逐語訳)を載せますので、みなさんみてねーー。★字幕 事実にもとづいたドキュメンタリーだけど、子どもたちに配慮して脚
Masahiro Abe(阿部正浩) @Prof_Abe 本日13時から、獨協大学経済学研究科記念シンポジウム『子供の貧困ーその現実と求められる政策』。今からでも間に合います。キャンパス内は紅葉も綺麗です。是非お出かけ下さい。http://www.dokkyo.ac.jp/news/detail/id/1907/publish/1/ 2010-11-20 09:52:52 Masahiro Abe(阿部正浩) @Prof_Abe 子供の貧困というと、親の貧困問題ではという方がいます。私がこのテーマでシンポジウムをやろうと提案した教授会でも、そのような意見がありました。しかし、子供の場合には「親を選べない」という点で、大人と大きく違います。大人は、自身の努力で問題を解決することできます。(続く) 2010-11-20 09:55:41 Masahiro Abe(阿部正浩) @Prof_Abe
ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所 (ちくま新書) 作者: 青砥恭出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/10メディア: 新書購入: 14人 クリック: 191回この商品を含むブログ (62件) を見る 家族みんな中退、二世代にわたる母子家庭、先行きのない若年出産。貧困スパイラル!…高校を中退していく生徒の家庭には、ひとり親の家庭も少なくない。離婚した母親たちが働く場所もパート等の不安定雇用しかない。少しでも高い収入を求めて、夜は水商売へ働きにでる母親も多い。毎日、昼働いた後、夜遅くまで店で客と飲み、体をこわして水商売すらできなくなり、いっそうの貧困へ落ちていく。 公立中学から、それなりの進学校経由で大学に行き、資格を取って就職した僕は、いわゆる「底辺高校」を、「勉強しないで遊んだり暴力ふるってばっかりのバカとヤンキーの集まり」だと内心嘲っていたのです。将来困っても、自
新聞の書評で気になったので借りてみました。 著者は貧困研究者であって現場で働いている人ではないので、個々のケースについては4章でアンケートの記述回答が掲載されているくらいで、あとはとにかくデータです。 日本国内のデータ、他国のデータ、それとの比較。 見えてくるのは格差という言葉では片づけられない貧困が日本にも存在するということ。 それも高齢者の独居世帯などではなく、現役である子育て世代に。 そしていかに日本の貧困対策が遅れているかということ。 日本では親の世代だとまだ戦後で皆が貧しい中で育っていたり、質素を良しとする考え方もあり、貧困と言われて思い浮かべるのは「食べるものがなく死んでいくアフリカの子供たち」だったりしますが、それとは違う「相対的貧困」という考え方が紹介されてます。 以前に新聞で日本はOECD加盟国の中ではアメリカに次いで貧困の子供が多い、というデータが紹介されていま
今年は活動の一年。 ようやく準備が整ったという感じ、いい感じ。 応援してくれる人がいるのが一番心強い。 がんばるよ。 貧困関係の本が続きます。 日本の実態はひどいことになっています。 子どもの貧困―日本の不公平を考える (岩波新書) 阿部 彩 (著) この間テレビで、病院にかかるお金がなく、 学校の保健室が病院代わりになっているという番組をちらりと見ました。 給食費が払えないというのは以前からきいていましたが、 現状はそこまでいっているのかとショックをおぼえました。 そんなときに手に取ったこの本、 タイトルも「子どもの貧困」とそのものズバリです。 「格差」ではなく「貧困」。 著者は、《本書の目的は、日本の子どもの貧困について、 できるだけ客観的なデータを読者に提供することである》 としており、その語り口は冷静ですが、そのことで具体的な事実が よりくっきりとあぶりだされているように感じます。
自分の読んだ本の備忘と紹介を兼ねて綴るブログ。小説は歴史小説・ミステリ中心。実用書は経済・マネー系が多くなると思います。 「貧困大国ニッポン」のエントリでも書いたように、日本においても貧困層は確実に存在する。 そして、そうした貧困が子供にどういう影響を与えるのかを描いたのが本書である。 【目次】 第1章 貧困世帯に育つということ 第2章 子どもの貧困を測る 第3章 だれのための政策か―政府の対策を検証する 第4章 追いつめられる母子世帯の子ども 第5章 学歴社会と子どもの貧困 第6章 子どもにとっての「必需品」を考える 第7章 「子ども対策」に向けて 子供の貧困について論じた本書、正直言うと、岩波的・左翼的なものの見方に彩られており、弱者は無条件で救済されるべきだという、思考停止状態になっているとも言える。 しかし、子供の貧困については、そうした「駄目なものは駄目」的なアプローチが正しいの
子どもの貧困―日本の不公平を考える (岩波新書) 作者: 阿部彩出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/11/20メディア: 新書購入: 16人 クリック: 218回この商品を含むブログ (110件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) 健康、学力、そして将来…。大人になっても続く、人生のスタートラインにおける「不利」。OECD諸国の中で第二位という日本の貧困の現実を前に、子どもの貧困の定義、測定方法、そして、さまざまな「不利」と貧困の関係を、豊富なデータをもとに検証する。貧困の世代間連鎖を断つために本当に必要な「子ども対策」とは何か。 404 Blog Not Found:まさかここまでひどいとは - 書評 - 子どもの貧困 ↑で紹介されていたのをみて購入。 僕は自分で子どもを持つまで、「日本の子どもの貧困」なんて、考えたこともありませんでした。 だって、日本で「物乞い
生活に困窮する高校生は、授業料減免措置や奨学金が受けられる。だが、高校生活には交通費などほかにも費用がかかり、不安定な生活も重なって学業に専念できず中退する子もいる。次に待っているのは就職の壁だ。 (安食美智子)
子どもの貧困―子ども時代のしあわせ平等のために [編]浅井春夫、松本伊智朗、湯澤直美[掲載]2008年5月25日[評者]耳塚寛明(お茶の水女子大学教授・教育社会学)■スタートからの格差を克服するには この論文集が扱っているのは、掛け値なしに重要で目を背けることのできない主題である。著者らによれば、未婚の子を含む世帯の貧困率は約15%、とくにひとり親世帯で高く、また1990年代後半から増加している。 執筆陣には、児童福祉研究者のほか、児童養護施設や婦人保護施設など、福祉の実践者が名を連ねる。現場からの報告は、保育料滞納問題、虐待のハイリスク要因としての貧困等を取り上げており、貧困に起因する諸問題の広がりをあらためて痛感させる。 私自身、近年、教育格差に関心を有するため、この本の企図を貴重だと思う。現代社会は業績に応じて富が配分されることを正当だと認める社会である。競争の結果として富の不平等が
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