列車がとまるのは、真夏のたった2日だけ。そんな「日本一営業日の短いJR駅」が、香川県三豊市の瀬戸内海沿いにある。JR予讃線の津島ノ宮駅だ。駅名の通り、近くにある津嶋神社の夏季例大祭が行われる日だけ営業する。大勢の乗客とともに降り立つと、辺りはお祭りムード。ホームの端から顔をのぞかす海、懐かしい屋台、夜の花火と相まって、たった一日でひと夏を満喫した気分になった。 8月4日と5日だけ営業する駅 津島ノ宮駅が営業するのは、毎年8月4日と5日。この2日間は、すぐ近くにある津嶋神社の夏季例大祭の日だ。2020年と2021年は新型コロナウイルスの影響で祭りも中止。合わせて津島ノ宮駅の営業も見送られていたが、2022年には3年ぶりにお祭りを実施、駅も営業する予定だ。 筆者が訪れたのは、2018年8月4日で、夏季例大祭の1日目。高松駅から乗り込んだ快速列車の車内は、肩が触れ合うほどに混み合っていた。乗客の