スナドリネコ(上)と、アジアゴールデンキャット(下)の頭蓋骨のスケッチ(レジナルド・インズ・ポコック作) 体の大きさはさまざまで、体長57-86cm、尾長25-33cm、体重5.5-8.0kg。インドに生息のものは体長80cm、尾長30cmほどあるが、インドネシアのものは体長65cm、尾長25cmほどしかない。 体色は地色が灰褐色で黒褐色の斑点がある。指にはわずかながら水掻きがあり、若干の水生への適応が認められる。 ネコ科動物では珍しく、鉤爪(かぎづめ)を引っこめることができないが、これは爪を収めるための鞘(さや)の発達が悪い(退化させている)からである。原始的形質を多く具えるイリオモテヤマネコや、平原の疾走型として特殊化の極みにあるチーターも同様の特徴を持っているものの、直接の関連性は見られない。ベンガルヤマネコ属もしくはネコ属に属し、その祖先を共有するスナドリネコである。爪を収める鞘を