また、前回は突如鳩山元首相がクリミア半島を訪問したという情報を受け、「鳩山由紀夫元元首相は、宇宙人か馬鹿か天才か」と題してお送りしたが、いずれもありがたいことに、多くの方に読まれたようだ。 実は、この間、東洋経済新報社から、中国に関する本を刊行させていただいた。題して「中国のエリートは実は日本好きだ」。 すでに中国には今までに200回以上渡航し、中国は私のライフワークとなっているわけだが、その視点から素顔の中国に迫ったつもりだ。 「反日」ばかりが喧伝される中国だが、本のタイトルにあるように、実像は全く異なる。巷にあふれている「中国本」とは一味違うものに仕上がっているので、ぜひお読みいただきたい。 さて、今回のコラムでは、再びロシア出張報告の続きである。前々回のコラムではロシアを三重苦と評したが、ロシア経済の状況を分析すれば「多重苦」と呼んだ方が、より的確であるかもしれない。 ロシアは破滅的