福岡県内で事業展開するエフコープ生活協同組合(本部・篠栗町)は、九州大発祥のベンチャー企業と連携して、同県糸島市の県指定名勝「白糸の滝」下流で小水力発電に初めて乗り出す。 年度内にも発電装置の設置に着手し、2018年中の売電開始を目指しており、収益の一部を地域活性化に生かしたい考え。日本生活協同組合連合会(東京)によると、生協が小水力発電事業を手がけるのは珍しいという。 組合員が約48万人のエフコープは、県立鞍手竜徳高(宮若市)の屋根を借りて太陽光発電に取り組むなど、再生可能エネルギーによる発電事業に取り組んでいる。 今回連携するのは、九州大の島谷幸宏教授(河川工学)の主導で13年10月に設立された「リバー・ヴィレッジ」(福岡市)。小水力発電の普及を目指し、各地で技術的な専門知識の提供などを行っている。九大OGで代表の村川友美さん(34)らは、糸島市が同年6月に滝の近くで開設した別の小水力