リニア中央新幹線「神奈川県駅(仮称)」の起工式が相模原市の建設予定地で開かれた。工期は令和9年3月末まで。着工は、山梨、長野、岐阜を含めた4県に置かれる中間駅で初めて。 JR東海の柘植康英会長や金子慎社長らが出席。金子社長は「駅を拠点に地域の発展に大きく寄与できる」とあいさつした。起工式に先立って工事の安全を祈願した。 神奈川県駅は、JR東日本と京王電鉄が乗り入れる橋本駅に隣接。深さ30メートル、幅50メートル、延長1キロの地下構造で、奥村組を代表とする共同企業体(JV)が施工する。主要駅の品川、名古屋両駅は既に着工している。 リニアは、最速40分で結ぶ品川-名古屋を9年に先行開業させる計画。大阪までの全線開業は19年を目指している。トンネル工事などが始まっているが、未着工の区間もあり、開業が遅れる懸念も出ている。 金子社長は起工式後、「工程はタイトだが、期待を背負っているので全力で取り組