広島、山口両県は6日、政府に新型コロナウイルス対策の「蔓延(まんえん)防止等重点措置」の適用を要請した。山口県の村岡嗣政知事は米軍岩国基地(同県岩国市)と、同市の繁華街で確認されたウイルスのゲノムが同一タイプだったと記者団に説明。昨年9月から昨年末まで米軍が出国時の検査を免除していたことが感染拡大に「決定的に大きな影響を及ぼしているのでないか」との見方を示した。 山口県で6日に確認された過去最多の感染者数181人のうち岩国市在住は81人だった。村岡知事は記者団に「米国でオミクロン株が拡大している中で、出国時検査が行われていれば、そこで防げたものは相当程度あるのではないか」と指摘。「緊急事態宣言並みにブレーキを強く踏まないといけない」と強調した。