【プノンペン=森浩】東南アジア諸国連合(ASEAN)は11日、カンボジアの首都プノンペンで首脳会議を開き、東ティモールを11番目の加盟国として承認することで原則合意した。今後、正式な加盟に向けた計画を作成する。加盟が実現すれば、1999年のカンボジア以来。米中が東南アジアを重視する姿勢を見せる中、ASEANは加盟国を増やすことで存在感をさらに高めたい考えだ。 東ティモールは旧宗主国ポルトガルが主権を放棄した後の76年、インドネシアに事実上併合された。99年の住民投票で独立支持派が圧倒的多数を占め、2002年に独立した。 ASEANには11年に加盟を申請したが、一部加盟国が財政状況などを理由に反対していた。ASEAN首脳は11日の声明で「東ティモールのASEAN完全加盟のために必要な支援を提供する」と述べた。 首脳会議を対面で開くのは3年ぶり。昨年2月のクーデターで実権を握ったミャンマー国軍