【パリ=板東和正】イスラム原理主義組織ハマスによるイスラエルへの攻撃後、イスラム教徒が欧州で最も多く居住するフランスでテロの脅威が高まっている。13日にはイスラムの過激思想に関係するとみられるテロ事件が発生し、仏政府はテロ警戒水準を最高に引き上げた。反ユダヤ主義的な行動やパレスチナを支持するデモも国内で拡大し、緊張が高まっている。 仏北部アラスで13日、刃物を持った男が高校を襲撃する事件があり、教師1人が死亡、別の教師ら数人が負傷した。逮捕された男(20)はロシア南部チェチェン共和国出身で犯行当時「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んだという。ボルヌ仏首相は、ハマスとイスラエルの対立が「(テロ事件の)引き金になったのではないかと推察する」と言及。パレスチナ情勢が男の動機に関連している可能性を指摘した。 仏大統領府は14日、警戒強化のため全土に兵士7千人を配備すると発表したが、国内で混乱
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