楽天モバイルの鈴木和洋共同CEO(左)に「プラチナバンド」割り当ての認定書を交付した鈴木総務相=23日午後、総務省 総務省は23日、地下や高層ビルでも携帯電話がつながりやすい周波数帯「プラチナバンド」の未利用部分について、楽天モバイルに割り当てることを決めた。同社の鈴木和洋共同最高経営責任者(CEO)は同日、報道陣の取材に、来年中のサービス提供開始を目標に設備投資を急ぐ方針を表明。プラチナバンドの提供開始で電波がつながりにくいという印象を払拭できれば、従来の低廉な料金と合わせ、競合他社からの顧客獲得が進む可能性もある。 楽天モバイルが提出した計画によると、同社はプラチナバンドの提供に必要な基地局の設備投資額について、令和15年度末までの累計で544億円を見込んだ。サービスの提供開始日は8年3月頃としたが、準備が早期に整った場合は前倒しして運用を開始するとした。携帯電話事業の単年度での黒字化