総合スーパーを展開するイオンリテールは8日、衣料品の自社ブランドを「トップバリュコレクション」から「TVC」に刷新したと発表した。カジュアル分野を強化する。競合のイトーヨーカ堂が衣料品からの撤退を進めているのに対し、衣料を核とした総合スーパー改革に取り組む。 イオンリテール内に複数あったカジュアル衣料を扱う部門を統合し、生産規模を拡大して手ごろな価格で販売できるようにした。欠品や商品の重複を避けられる利点もあるという。 着心地の良さやしわになりにくさなどの機能面をアピールし、普段着に力を入れる。廃棄するバナナの茎やペットボトルを使った環境に優しい商品もそろえた。 東北地方を除く本州と四国の「イオン」「イオンスタイル」の289店舗で販売する。イオンの海外店舗への拡大も検討する。 幅広い商品を取り扱う総合スーパーは、食品や衣料の専門店に比べて収益力が低く苦戦が目立つ。