ある人がシトロエンというクルマを評したときの言葉。それは「世の自動車を大きく分けると2つで、それはシトロエンとそれ以外だ」と。 こんなにもユニークで趣深いクルマは、他に類を見ないだろう。mandoデザイナーの高巣 満導さんも、そんなクルマに魅了されたシトロエンニストでした。 ー 高巣さんの愛車遍歴の始まりを教えてください 実は、そもそもクルマ好きではなかったんです。 若い頃は洋服や遊びにお金を使うけど、そんなに裕福じゃないからクルマにまでお金がまわらない。 ところが当時『ALPHA CUBIC』という会社に勤めていたのですが そこには業界人や芸能人など、あらゆる富裕層の人が多く出入りしていました。 その中には雑誌『STYLING』編集長の石丸淳さんも出入りしていました。 石丸さんが真っ黒のルノー・アルピーヌA310を乗られていて、 それをみた瞬間、初めて「クルマっていいな」って感情を抱いた