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ブックマーク / nipr-blog.nipr.ac.jp (7)

  • 「しらせ」昭和基地に接岸

    現地時間12月25日8時45分(日時間14時45分)、南極観測船「しらせ」は昭和基地の沖合約230メートルの位置に接岸しました。昭和基地には桟橋がないため、燃料を送油するホースを基地から定着氷の上に展張して届く範囲に「しらせ」が到着したことをもって、接岸と表現しています。 昭和基地沖への接岸を目指し最後の砕氷航行に力を入れる「しらせ」 (東オングル島見晴らし岩より)撮影:JARE65 丹保俊哉(2023年12月25日) なお今シーズンの往路における「しらせ」のラミング回数は291回でした。この数字は定着氷の大陸からの張り出し規模だけでなく「しらせ」海氷航行の直近の海象(かいしょう)にも強く左右される数字であるため、回数の増減がその年の気候の特徴を表すものではないことにご注意ください。参考までに近年の往路ラミング回数を下表に記します。 過去のラミング回数 「しらせ」の接岸によってこれから、

    「しらせ」昭和基地に接岸
    hozho
    hozho 2023/12/29
    “現地時間12月25日8時45分(日本時間14時45分)、南極観測船「しらせ」は昭和基地の沖合約230メートルの位置に接岸しました。”
  • 砕氷航行奮闘中

    「乱氷」という言葉を初めて目にしたのは中学1年の頃、故植村直己氏が書かれた著書の中で北極点への単独到達に挑んでいるシーンでした。全く同じ状況ではありませんが、文庫の小さな写真の中でしかなかった光景を、目の前で全周見られる日が来るとは思いもしませんでした。片や犬橇、片や南極観測船「しらせ」という違いが大きすぎて、苦笑がもれるのは仕方がありません。氷海に入る前の12月7~9日にかけておこなわれた、しらせ大学(64次隊の記事を参照)の講座の一つで、石山隊員から「しらせ」は世界的に見ても砕氷能力に優れた船であることを紹介していただいていましたが、その「しらせ」を以ってしても乱氷帯を航行するのはなかなか骨の折れることなのだということを、身をもって経験できる貴重な機会を得ました。南西向きの風が流氷を集めて、短期間で定着氷との間に強固な乱氷帯を形成したのです。 前回のブログにて安眠できるかどうかを心配

    砕氷航行奮闘中
    hozho
    hozho 2023/12/17
    “「しらせ」を以ってしても乱氷帯を航行するのはなかなか骨の折れることなのだということを、身をもって経験できる貴重な機会を得ました。”
  • 越冬交代式

    日、昭和基地時間9時10分(日時間15時10分)より、63次隊越冬隊(澤柿越冬隊長)と64次隊越冬隊(樋口越冬隊長)の越冬交代式が執り行われました。式には、64次隊の伊村隊長、「しらせ」の齋藤副長ほか、そして64次夏隊員が立ち合いました。 これをもって昭和基地の維持・管理と観測・設営業務が、64次越冬隊に引き継がれました。我々も来年次の隊に無事に任務を繋げられるよう、これから約1年間、確実に昭和基地を守ってまいります。 63次越冬隊と64次越冬隊 撮影:JARE64 山口真一(2023年2月1日) 握手を交わして、列を交代する63次越冬隊と64次越冬隊 撮影:JARE64 山口真一(2023年2月1日) 握手を交わす63次澤柿越冬隊長と64次樋口越冬隊長 撮影:JARE64 山口真一(2023年2月1日) 64次越冬隊の見送りを受けて、「しらせ」に帰還する63次越冬隊の皆さん 撮影:J

    越冬交代式
    hozho
    hozho 2023/02/04
    “本日、昭和基地時間9時10分(日本時間15時10分)より、63次隊越冬隊(澤柿越冬隊長)と64次隊越冬隊(樋口越冬隊長)の越冬交代式が執り行われました。”
  • 南極の大魚・ライギョダマシ

    南極の海にはその凍てつく海で生きるために特殊な進化を遂げた魚が生息しており、昭和基地ではそういった魚の調査のための釣りが例年行われています。中でも最大1.8mにもなる大型の魚「ライギョダマシ」は水深数百メートルという生息域やその生息密度から捕獲が難しく、ライギョダマシの調査は南極での生活が長い越冬隊の伝統的ミッションの一つになっています。私達63次隊でもライギョダマシの調査を行いました。 ハードルとなったのは、海の上に張った分厚い「海氷」です。1m以上の分厚い氷の下の魚を捕まえるには穴を開けて糸を垂らさなければなりません。ワカサギ釣りのような釣りであれば手回しドリルでも穴を開けられますが、巨大なライギョダマシを釣り上げるには人が一人余裕をもって通れるくらいの大きな穴を開けなければなりません。昨年故障した氷専用ドリルの代わりに63次隊で急遽調達した「土堀り用」のドリルでは、南極の分厚い氷には

    南極の大魚・ライギョダマシ
    hozho
    hozho 2022/11/26
    “最大1.8mにもなる大型の魚「ライギョダマシ」は水深数百メートルという生息域やその生息密度から捕獲が難しく、ライギョダマシの調査は南極での生活が長い越冬隊の伝統的ミッションの一つになっています。”
  • ありそうでなかったもの

    それは、62次隊の出発準備中のことでした。 「昭和基地の風呂に富士山の絵があったらおもろいやろ。」 建築の久岡隊員の言葉に僕は飛びつきました。 近年はだんだんと数が減ってきましたが、関東地方には浴室の奥の壁一面にペンキで絵が描いてある銭湯が多くありました。その画題はたいてい富士山と海です。そんな銭湯のある町に住んでいた頃、風呂に入りながら毎日ゆっくり富士山の絵を眺めても飽きなかったのを思い出しました。 「いいですね!是非やりましょう!以前、銭湯の富士山の絵を描く作業を見学したことがあって、作業風景の写真を撮ってあるので、参考になると思います。ペンキは、5色あればたいていの色が出せるらしいです。」 久岡隊員は、ペンキや刷毛を調達してくれました。 観測隊員は、様々な分野のエキスパートですが、仕事の専門分野以外にも色々と特技を持った人がいます。越冬生活が始まったばかりの頃には、まだ、そうしたプラ

    ありそうでなかったもの
    hozho
    hozho 2021/10/23
    “「昭和基地の風呂に富士山の絵があったらおもろいやろ。」”
  • ペンギンセンサス

    ペンギンの生息数を調査するペンギンセンサスに参加してきました。 撮影:JARE61 佐藤丞(2020年11月11日) 10月を過ぎると、産卵と子育てのためにアデリーペンギンが陸地の高台にルッカリー(集団営巣地)を形成します。大規模なルッカリーが作られる場所は毎年決まっており、観測隊では毎年、昭和基地近辺の大きなルッカリーに赴いて個体数調査が実施されています。 今回は、スノーモービルを使って半日でまめ島、オングルカルベン、弁天島を巡るやや強行なスケジュールとなりました。 昭和基地、まめ島、オングルカルベン、弁天島の位置関係を示した地図。2004年国土地理院発行25000分の1「オングル諸島」および「オングル諸島西部」を利用して、編集・加工。 作成:極地研 広報室 どの島に行っても、あの短い足でよくもわざわざこんなところまで登ったものだと感心するような山頂近くにペンギンが群れています。これは低

    ペンギンセンサス
    hozho
    hozho 2020/11/17
    “ペンギンの個体数調査の方法ですが、21世紀になって早20年が経過した今になっても、人間の目視とカウンターによる由緒正しい方法により行われています。”
  • ウェッデルアザラシ

    東オングル島から約6キロメートル西側にオングルカルベンという島があります。この島の周囲にウェッデルアザラシとその赤ちゃんがいました。 出産直後と思われるウェッデルアザラシ 撮影:JARE61 吉井聖人(2020年10月19日) オングルカルベンと昭和基地の位置関係を示した図。国土地理院電子Web 1:25,000南極地形図(標高版)を加工して作成。 作成:極地研 広報室 ウェッデルアザラシは、アザラシの中で最も南に住むアザラシで、この時期になると出産のために海氷上に出てくるため、昭和基地の周りでも海氷が割れているところなどでしばしばみられます。 よく見ると、大きなアザラシのおなかのあたりに胎盤のようなものがみられます。おそらく出産直後なのでしょう。しばらく観察していると、赤ちゃんのアザラシも動き出してその愛らしい姿を見せてくれました。お母さんアザラシと赤ちゃんアザラシの大きな鳴き声も聞きま

    ウェッデルアザラシ
    hozho
    hozho 2020/10/26
    “出産直後と思われるウェッデルアザラシ”
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