アキノ大統領の任期満了に伴い、2016年5月9日に行われたフィリピン大統領選の結果、ミンダナオ島ダバオ市のロドリゴ・ドゥテルテ市長(71)が勝利を収めた。就任から1年弱がたった今も7割以上の支持率を集め、人気は依然として高い。アメリカなどには過激発言を繰り返し、犯罪者には容赦ない制裁を下す一方で、親日を公言し投資を集め、フィリピン経済を確実に成長させているドゥテルテ氏のダバオ市長時代に注目した。 フィリピンでは「ダーティー・ハリー」「粛正人」の異名を持ち、日本的に言えば必殺仕置人とでも言うべきイメージで、20年以上に渡りミンダナオ島ダバオ市の市長を務めてきドゥテルテ氏だが、その活躍は日本ではあまり知られていない。 ドゥテルテ氏は選挙期間中、「犯罪者は八つ裂きにする」「腐敗した官僚や警察は皆殺しにする」などと暴言を吐きまくり、犯罪者の処刑を行う暗殺団への関与を認めるなど、常識では考えられない