コンセプチュアル・アート (Conceptual art) は、1960年代から1970年代にかけて世界的に行われた前衛芸術運動。 日本には概念芸術や観念芸術と紹介され、高松次郎、松澤宥、柏原えつとむらが「日本概念派」といわれた[1][2]。 アイデア・アート (Idea art) とも呼ばれた。その後メディアアートにも関心を持ったゲンジョ・グランが別途「Idea art」を定義した[3]。 この項では、当時もっとも先鋭的だった欧米の動きについて概観する。 コンセプチュアル・アートのルーツは、1910年代のフランスのマルセル・デュシャンの仕事に求められる[4]。 デュシャンは従来の絵画や彫刻という形式に当てはまらないレディ・メイド(既製品)という芸術形式を提起した。1950年代、抽象表現主義に対する反発としてアメリカ合衆国でネオダダ運動がおこり、デュシャンが再評価された。ネオダダのアーテ