今年1月にチャールス・ロイド&ザ・マーヴェルスの一員としてひさびさに来日したビル・フリゼールが、間を開けず6月にペトラ・ヘイデンらとともに自身のアルバム『星に願いを』をプレイするために再び来日する。『星に願いを』に関することは、「CDジャーナル」本誌2016年2月号で本人にたっぷりと語ってもらい、そこではペトラ・ヘイデンの声がまるで楽器のように響いていたことなどを丁寧に話してくれている。なので今回はアルバムから少し離れて、ビル・フリゼールという超個性的なギタリストが、どんなことを考えながらギターを奏でているかについて語ってもらった。抽象的な話だったからかもしれないが、じっくりと考えながら言葉を選び、ゆっくりと話しかけてくれる姿が印象的だった。その語り口もまた、ビル・フリゼールのサウンドそのものだ。 ――今日はあなたが普段どんなことを考えながら、その個性的な音を出しているのかを聞かせてほしい