大森暁生(1971~)は、動物や鳥を主なモチーフに、写実表現と幻想性をあわせ持った作品を制作する彫刻家である。カラスの舟、月夜にたたずむ架空の生き物、角を生やした狼や象。大森は「誰も見たことがないもの」を求める心が創作の原点であると語っている。そこから生み出された作品は、純粋で静謐な意志を宿し、「霊気」とでも呼ぶべき気配を帯びている。本展では、人物や動物像をはじめ、鏡の効果を用いた「in the frame」シリーズ、ファッションブランドとのコラボレーション作品など、これまでの制作の軌跡に最新作を加え、木彫や金属による彫刻約100点を作家の言葉とともに紹介する。
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