入学後に求められる「上手な絵を描くことからの脱却」(※写真はイメージです) - 写真=iStock.com/gorodenkoff 東京藝大では何を教えているのだろうか。アート・アンド・ロジック社長の増村岳史さんは「入学後はひたすら自己表現を探求する。東京藝大美術学部の必修科目のうち7割が実技科目だ」という――。 【この記事の画像を見る】 ※本稿は、増村岳史『東京藝大美術学部 究極の思考』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。 ■「自己表現の探求」をひたすらしていく 東京藝大の美術学部と聞いて、皆さんがすぐ頭に思い浮かべるのは、油絵科(油画専攻)ではないでしょうか? 工芸科や彫刻科などは、入学してから技術や技法を学んでいきます。 たとえば工芸科であれば、彫金・鍛金・鋳金・漆芸・陶芸・染織など工芸のさまざまなジャンルをひととおり学んだのちに、自身の興味や意思に基づいて