朝来市が観光客から観覧料の徴収を始めた竹田城跡(1日午前、兵庫県朝来市で、本社ヘリから)=岩波友紀撮影 雲海に石垣が浮かぶ姿から「天空の城」と呼ばれる兵庫県朝来(あさご)市和田山町の国史跡・竹田城跡で1日、観覧料の徴収が始まった。観光客の急増に伴い、地中に埋まっていた16世紀末の天守閣の瓦が露出し、踏み砕かれる被害などが相次いでいるためで、料金は保全費に充てる。貴重な文化財を守るため、市は損傷が激しい場所の立ち入り制限や、ハイヒール禁止などのルール作りも進める方針だ。 観覧料は高校生以上1人300円で、午前3時に徴収が始まった。日の出の光景を見ようと、6時までに約80人が来訪。「今日から有料」と聞いた福井県敦賀市の男性(51)は、「スケールの大きさに魅せられて何度も来ている。史跡の保全になるなら有料に賛成」。兵庫県姫路市から訪れた会社員男性(23)も「300円はむしろ安い。観覧料は美しさを