18日発表されたマイクロソフトのWindows 8/Windows RTタブレット「Surface」は、予想された面もあるとはいえ、PC業界に大きな衝撃をもたらしつつある。はたしてマイクロソフトはSurfaceで何を求めたのか。そして今後のPC業界にどのような影響をもたらすのか。ASCII.jpにてモバイルPC・携帯端末の連載を手がけるジャーナリストの西田 宗千佳氏に、マイクロソフトとSurfaceの戦略について分析していただいた。 「PC=水平分業」の常識が終わる? マイクロソフトがついに、独自のタブレット端末「Surface」を発表した(関連記事)。そのデザインやスペック詳細については関連記事を参照していただきたいが、Surfaceの発表はマイクロソフトのビジネス戦略にとって、きわめて大きな意味を持っている。 18日にロサンゼルスで開かれた発表会見の中で、マイクロソフトCEOのスティー
[読了時間2分] 米Hewlett-Packard(HP)は、四半期決算発表の会見の中で、タブレット、スマートフォンから撤退を決めたことを明らかにした。消費者向けパソコン事業からの撤退の検討も始めた。HPは昨年モバイルOS「webOS」事業に乗り出すためにPalm社を買収したばかり。約1年で見切りをつけたかたちだ。またパソコン事業は約30年に渡り同社の根幹となってきた事業だけに、実現すれば大胆な方針転換になる。一方で大容量データ解析技術を持つ英Autonomy社を103億ドルで買収する方向で交渉していることも明らかにした。消費者向けハードウエアから撤退し、大企業向けのソフトウエア・サービス事業に集中していく戦略のようだ。 会見直前にリリースされた発表文によると、消費者向けハード部門であるPersonal Systems Group(PSG)に関し「子会社化やその他のトランスアクションを含む
The Polaris Dawn crew is back on Earth after a historic mission
先日のエントリー「Androidタブレットはヨドバシカメラの『Androidタブレットコーナー』に横並びにされた時点で負けだ」には、例によって賛否両論のさまざまなフィードバックがよせられたが、否定的な意見の大部分は以下のようなもの。 何故負けなのかがあまりイメージ出来ないなあ。描かれている様子はAndroidが盛況を博しているものにしか見えない。 PCメーカーが「何のためにWintel」と考えてるとは思えないし、スマホやタブレットで「何のためのAndroid」って問いに意味があるとも思わない。 すでにそんな現状の Windows PC でも一定の利益は出ているのだから、Android タブレットも負けではあるまい。 歴史に学ぶとするなら、iPhone/iPad が Machintosh だとすれば、Android機はPC/AT互換機なんだと思う。ただ、「Windowsなのでどれも使い勝手は
「年内発売」「今期中発売」で影響を受ける「品質」 12月と3月は、それぞれ「冬商戦」「春商戦」と呼ばれる、どの業界にとっても大事な商戦期だ。家電とPC関連機器でも同様だが、この業界に限っては、「完成度が低い」“地雷”が紛れ込みやすい危険な時期でもある。 どこの業界でも、発売が確定していない新製品や新サービスを先走って発表してしまう社長というのがいる。その発言の多くは、株主対策だったり競合他社の先行に対する牽制だったりするわけだが、こういう発言で、開発スケジュールが多少繰り上がったというレベルならまだしも、技術的な問題すら解決されていない状況で発表が先走ってしまうと、開発現場は間違いなく混乱する。新技術への対応を求められるPC関連機器の開発ではなおさらだ。 とはいえ、社長の公式な発言を「ウソ」にするわけにはいかない。残業しまくり、休日出勤しまくり、追加人員を投入しまくり、取引先に無理難題を押
2010年10月22日14:30 カテゴリNews MuramasaがMacBook Airになれなかった理由 新型 MacBook Air が、発売初日から飛ぶように売れている。 その一方で、こんなニュースが飛び込んで来た。 シャープの「Mebius(メビウス)」ブランドは消えるのか、パソコン事業撤退報道を受けて問い合わせてみた(GIGAZINE) - livedoor ニュース GIGAZINE編集部でシャープの広報室に問い合わせたところ、シャープから「今後は、従来のハードを中心としたパソコン事業から脱却し、ハードとコンテンツ配信を融合させた当社ならではのGALAPAGOS事業を展開していきます」というコメントが寄せられました。 これでは考えざるを得ない。 なぜ、 Sharp は Muramasa を育てられなかったのか、と。 これがなかったからとしかいいようがない。 Mebiusとい
日本や台湾などの東アジア地域、ヨーロッパなどではネットブック特需が続いているが、コンポーネントベンダは、“ネットブックの次”を見据えた行動を起こし始めている。それが12インチや14インチなどの、ネットブックよりも大型の液晶を搭載し2kgを切るような、ウルトラポータブルノートPCの低価格化だ。AMDがCESで発表した「Yukon(ユーコン)」に対して、Intelも「Consumer ULV」というマーケティングプログラムで対抗していくことになる。 また、MicrosoftはWindows 7のSKU(製品構成)を明らかにし、ネットブック向けのSKUがStarter Editionになることが明らかにされた。Microsoftとしては、これによりULCPC版のWindowsが単なる値段の安い“フルWindows”として利用されている現状を是正したい意向だが、ULCPC版により安価なフルWind
シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。 ビジネスモデルの破壊者たち シュンペーターの創造的破壊を地で行く世界の革新企業の最新動向と未来戦略を、シリコンバレー在住のジャーナリストがつぶさに分析します。 バックナンバー一覧 去る1月、IBMは二度にわたり立て続けにビジネス界を驚かせた。 最初は、1月20日に行われた2008年第4四半期の業績発表。この不況の影響でIT業界を含むほぼ全産業で企業収益が悪化する中、IBMは純利益(継続事業)がウォールストリートの予想を上回り、前年同期の40億ドルから12%増の44億ドルになったと発表、2009年の見通しも明るいと強気に出たのだ。 だが、そのわず
大容量化という点では、メモリ容量で1GBモデルの構成比は90.6%となり、512GBの構成比はわずか7.7%しかない。また、HDDに160GBを採用したミニノートの構成比は54.0%に達し、120GBは16.2%、4~32GBのSSDモデルは23.4%にそれぞれ縮小している。 さらに、オフィスアプリケーションを搭載したミニノートの構成比が上昇しているのも特筆される。2008年9月時点では、24.3%と4台に1台だったオフィスアプリケーション搭載モデルの構成比は、12月の調査では37.4%と、3台に1台を上回る実績となっているのだ。 とくに、12月になって増加したのが、Microsoft Officeの搭載製品。11月まではわずか1%台で推移していたものが、12月には8.6%と急増した。日本エイサーのAspire oneに同オフィスを搭載した製品が追加されたことなどが影響している。これにより
Microsoftの共同創立者であるビル・ゲイツ氏は、コンピューティングを、ビジネスを、そしてわたしたちの生活をどう変えたのだろうか。 ジョン・D・ロックフェラー、ヘンリー・フォード、アンドリュー・カーネギー、そしてビル・ゲイツ。 今となっては、ゲイツ氏がこうした歴史上の偉大なビジネスマンと肩を並べているという事実に、異論を唱える者はいない。同氏が際だっているのは、技術的な知識と戦略的なビジネス思考、さらには非常にすぐれた交渉力のすべて持ち合わせている点だ。こうした才能を発揮した人物は、ゲイツ氏の世代には見当たらないし、過去にも数えるほどしか存在していない。 ゲイツ氏は今もMicrosoftの会長を務めているが、日常的な業務からは6月27日をもって引退した。一大ソフトウェア帝国として名を馳せるMicrosoftは、およそ8万4000人の社員を抱え、年商680億ドルを稼ぎ出す企業へと成長して
「Eee PC」に代表される小型・低価格ノートパソコンは、日本発で登場すべきだった。こうしたイノベーションを生み出すのに十分な技術力を持ちながら、台湾や米国などの海外勢に先を越されるまで身動きが取れなかったことに、日本のパソコンメーカーの病巣の深さを感じる。2008年6月3日~7日に台湾・台北市で開催された「COMPUTEX TAIPEI 2008」会場で、各社が競って製品発表した最新の小型・低価格ノートに触れ、筆者が感じた印象である。 改めて書くまでもなく、日本のパソコン業界の技術者たちは、モバイルノートの開発・改良に長年、力を注ぎ続けてきた。シャープの「Mebius MURAMASA」、ソニーの「バイオノート505」、東芝の「dynabook SS」や「Libretto」、富士通の「FMV-BIBLO LOOX」、そして松下電器産業の「レッツノート」など、話題になったモバイルノートは枚
3年前ブログに、「アップルの本質は「あちら側」ではないのか?」というエントリを書いた。 簡単に要約すると、アップル、グーグルといったプレイヤーの主戦場は、単にネットのあちら側を争奪する戦いよりも大きなフレームで戦っているのではなか。そしてそのフレームとは、PCすら介さない「あちら側に繋がる直通経路」の争奪戦なのではないか?という内容だった。 ミクロなレベルでの予想は色々と外れているけど、今みてもマクロなフレームでの予想は当時考えた通りの展開になっていると思う。 アップルのi-phoneやApple TVはどちらも、PCを介さない直通デバイスとしての色をより濃くし、グーグルもAndroidやモバイル検索などの技術を生み出した。AdobeはFlashを単なるコンテンツから、全デバイスのOSレイヤ上を覆うアプリケーションプラットフォームレイヤーへと進化させようとしてる。 ましてや、Amazonの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く