小学1年の児童が教室で立ち歩いたり、勝手に出て行ったりして授業が進まない状態が昨年度、東京都の公立小の4分の1で起きていた――。都教育委員会は12日、こんな調査結果を明らかにした。こうした状況は「小1プロブレム」と呼ばれて各地で問題になっており、都教委の担当者は「1年生の授業が混乱する事態は珍しくないことが裏付けられた」としている。 都教委によると、調査は都内の全公立小学校長約1300人が対象で、昨年度勤務した学校での状況を尋ねた。「1年生が落ち着かない状態が続いた」と答えた校長は24%。発生時期は4月が57%で最も多く、「年度末まで続いた」という回答も55%に上った。 児童の様子で多かった回答は、「授業中に立ち歩いたり、教室を出て行ったりする」(69%)、「担任の指示通り行動しない」(62%)など。実施した対策で最も多いのは「他の教諭が学級に入って協力した」(63%)で、「非常勤講師