【ワシントン=犬塚陽介】ゲーツ米国防長官は17日、上院軍事委員会の公聴会で証言し、中国が2025年までに、レーダーに捕捉されにくいステルス機能を持つ次世代戦闘機約200機を配備する可能性があると語った。 中国はステルス戦闘機「殲20」の開発を進めており、今年1月初めに試験飛行を成功させていた。 ゲーツ長官は証言で、試験飛行は米情報機関の予想を半年から1年ほど上回るものだったと指摘。中国は20年までに約50機を配備し、その後の5年で200機程度まで増やす可能性があると語った。 ただ、実戦配備に至るまでには「長い道のりが残されている」と述べ、ステルス機の分野での米国の優位性は損なわれないとの見方を強調した。