LinuxなどUNIX系OSで使われているシェルの「bash」に極めて深刻な脆弱性が発覚した問題で、セキュリティ企業の米FireEyeは現地時間の10月1日、日本や韓国、米国のNAS(Network Attached Storage)システムを標的する攻撃を確認したと発表した。 この問題は「Shellshock」と呼ばれ、bashで特定の細工を施した環境変数を処理する方法に起因する脆弱性が複数存在する。脆弱性を悪用されると、アプリケーションの権限で任意のOSコマンドが実行されてしまう恐れがある。一般的な設定でネットワークを介して容易に悪用できるとされ、2014年4月に発覚したOpenSSLの脆弱性(Heartbleed)を超える危険だとの指摘も聞かれる。 FireEyeが確認した攻撃では日本や韓国、米国の大学や研究機関で利用されているQNAP Systems製のNASなどが標的になっている