2012/05/17 #ESウェブブラウザ通信 前回は、ESウェブブラウザでCSSのレイアウト処理をマルチスレッド化して、リペイント処理をほぼ一定のフレームレートで実行できるようにしました。そしてひとつ宿題としていたのが:hover擬似クラスの処理方法でした。今回はその高速化について報告していきます。 問題点の整理 前回の時点では、マウス カーソルが位置している要素が変わると、:hover擬似クラスの適用に変更があるかもしれないということで、カスケーディング処理からやり直すような実装になっていました。そのためスクロールなどマウスを使った操作が非常に重く感じられる場合がありました。この点について、CSS 2.1の仕様書5.11.3では、 User agents are not required to reflow a currently displayed document due to p